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August 30, 2004

嵐はどちらに向かって吹くのか-沖縄(ヘリ墜落事件)

okinawa1.jpg


台風16号が辛くもコースを外れた沖縄を歩いた。

発生以来10日以上が経過するが
8月13日に発生した沖縄国際大学への米軍ヘリ墜落事故は、沖縄では
現在でも連日大きなニュースとして、その後の日本政府と米軍の対応を
含め報道されているが、実際のところ、「ヤマト」ではほとんどの報道機関で
さほどの重要度を持って報じられているとはいえない。

琉球朝日放送の

「緊急特集 沖国大ヘリ墜落事故」 
http://www.qab.co.jp/01nw/04-08-16/index4.html


では、QAB(琉球朝日放送)の取材班が米兵に取材テープを没収されそうになる緊迫した場面が報告されている。

沖縄を歩き至る所で米軍の移動に遭遇し、威圧的な軍服を着た彼らの所作に直接接することのない、我々にとって、この事件をリアリティを持って受け止めることは、現地に来ない限りは、ほとんど不可能である。

上空を飛ぶヘリと航空機の爆音にさらされ、日常的に米軍の軍服に囲まれている
沖縄の人々が、突然大学キャンパスに墜落したヘリコプターと、その現場を完全占拠した米軍、それを許す日本政府に言いがたい不信感を感じたことは、理解できる。
現実にその近くを車で走りすぎるだけで、恐怖は確かにこの身にも感じるのである。
課題は、このリアリティを共有する人々をいかにつなぐか。生み出すか。だろう。

注視すべし。

台風16号は、沖縄をかすかに外れ、ヤマトに向けて北上した。
嵐はどちらに向かって吹くのか。


●参考リンク
沖国大ヘリ墜落事件情報ネットワーク
http://www.okiuwebnet.com/syamaguchi/network/jhome.html

August 25, 2004

青山ブックセンター再開-こういうときに洋書を。

このサイトよりトラックバックしていただいたが

読売新聞ニュースによれば

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 民事再生中の書店チェーン、青山ブックセンターの再建支援を表明している日本洋書販売は24日、同センターの基幹店だった青山本店と六本木店の営業を9月29日に再開すると発表しました。
 六本木店では今月30日から、洋書など2万冊の再建支援フェアを行います。
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とのこと。六本木店の再建支援フェアで洋書の一冊も買ってみようか。
こういうときでないと洋書も手に取らないし。苦笑。

August 09, 2004

やっぱり「キングアーサーは7人の侍」

渋谷で鑑賞。ほとんど人は入っていなかった。

これって絶対そうだよな、と思って

「キングアーサー 黒澤」

で検索してみたら


「キング・アーサー」のお手本は「七人の侍」。

だとのこと。

神話に近い物語をリアルに表現するときに、やはり黒澤へのオマージュで
表現するしかない、と思えば改めて黒澤の偉大さがわかる。
騎士道を今にリアルに伝えているのは黒澤映画と、日本の武士道か。

円卓の騎士が7人の時点で、あるいは燃える民家、どことなく三船に近い
主演のクライブ・オーウェン。泥まみれの合戦シーン。で気がつく。

あえて黒澤映画になかったものはグウィネヴィアのセクシーな
肢体。でももう少し「伝説の王妃」の魅力を描くことはできなかったかなあ。

アーサー王の物語自体、復習してから見に行ったほうがいいと思う。
物語複雑で、前半乗り切れるまでに時間がかかる。

スプラッターが凄くて、子供にはどうかな。
氷の上の戦いは秀逸か。

ローマの支配形態。もしかしたらこうであったかと
思わせる要素あり。現代の米帝国のあり方に結び付けて
観るのは私だけか。

でも「冬ソナ」を見て感動するくらいなら、むしろこの映画を見て
心奮わせる男の子でありたい。


August 08, 2004

キリギリス

この空間が消える前に、写真を撮っておこう。そう思った。

僕の育ったのは都営住宅なんだけれど、もう築60年近くに
なる古い建物で、ようやく建て直しの決定がされ、今年から
少しづつ壊されることになった。

今では祖母が暮らしているだけだし、新しく建てられる建物に
はもう入らないと思うので、僕とその場所とのつながりは、建物
が壊されたときに終わりになると思う。
新しく建つ高層の建物は、同じその空間にあっても、僕が小さい
ときから遊んだその空間の記憶はもう伝えないだろう。

「そう考えれば、来年までで、この空間が閉ざされる。」

窓から部屋に吹き込む、涼しい風に吹かれてうたた寝をしている
祖母の横顔を見ていたら、そのシンプルな事実があらためて思い
起こされた。

すでに、住民の半数は他の場所に引越しをしているので、夜とも
なれば窓に灯る明りも少なく、しんとした寂しさがあたりを包む。
思えば夏の夜も涼しい風が南側の窓から、北側に開いた窓に
向け吹き通り、冷房が欲しいと思ったこともなかった。

そうした夏休みに、祖母はキリギリスをとりに毎日僕を連れ出した。
なぜか夏休みにはキリギリスを捕らえに行かなければならなかった。
それがこの家の夏休みの過ごし方だったのだ。
淺川の川沿いに茂るうっそうとした草むらに、捕虫網を持った
祖母に、虫かごをかかえた僕が続く。
キリギリスを捕まえる祖母の腕は本当に鮮やかで僕はいつも感心し
て見守っていたものだ。

捕らえたキリギリスは、夏中その声をこの小さな部屋に響かせて
くれた。やがて彼らの声が途切れ途切れになったころ、夏が
終わり秋が来る。その繰り返しだった。

祖母はそのころのことを覚えているのだろうか。小さくなった体
が、ゆっくりと風にあわせて息をする様子を見ながら思う。

思えば昔から、夏でも風がよく通る場所だったのだ。

君はこんな気持のよい風を知っているだろうか。

August 05, 2004

中国-サッカースタジアムにいる愚か者達をかばう必要はない。

例えて言うならスタジアム全体に暴走族がいるようなものである。
日本チームへのブーイングに揺れる、重慶のスタジアムである。

戦前戦中の日本人の行為が云々などということは、日本代表チームは
全く言われる筋合いはない。
現在の彼らがやっていることは、絶対に反撃してこない相手に向かって
数を頼りに罵声をあびせ恫喝する卑怯な暴走行為でしかなく、その理由
が政治的云々などと高級なものとは思えない。

単なる卑怯者の暴走行為である。

それは、暴走族だって不幸な生い立ちだったかもしれない。
幼少時、隣の家族に虐められたかもしれない。
不幸な家族を恨み、幸福な家族にあこがれたかもしれない。共感すべき
点は沢山あるかもしれない。

だが、これは暴走行為の言い訳にはならない。そうでしょう?

国家意識とかナショナリズムなどという言葉を使うのももったいない
くらい卑屈なこの観客達をまともに相手にもしたくないが、日本の
言論に、彼らに共感しようとする動きがあるのも、納得できない。
中には、

「今回のことで、中国の反日感情がいかに根深いのか知らされた。
考えさせられた」

とか

おめでたいのになると

「戦前の日本が中国に何をしたのか初めて考えました」

なんてのもある。

冗談ではない。あなたの不明と不勉強を理由に、こうした愚劣な行為を
弁護しないで欲しい。

だが、このことで中国の人全体を批判するのも間違っている。
中国は大きな国で、人もたくさんいる。優秀な人間もたくさんいるが
その分(人が多いので)愚かな人も沢山いる。それだけのことだ。

誰だって、正月に東名高速で暴走するバイクを見て、もっともらしく
「日本人は・・・」なんて海外の人に言われたくないでしょう?
馬鹿はどの国にもいる。

それだけのことだ。駄目なものは駄目である。
サッカー場はそういう意見の表明の場ではないのだ。
あなたの国の政府にもしっかりと自由な意見の場の保証を求め、
そこで好きなだけやりなさい。

最後に、FLORENT DABADIE BLOGのDABADIEさんがこの事に関して
力強いコメントをされているので引用する。サイトも訪れて欲しい。

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僕も上海にいたとき、または7年前に香港に住んでいたときあらゆる人から
「差別」を受けた。「殖民地主義の白人」に対する典型的な差別、ある中国
人がまだ抱く「白人に対する復習の気持ち、フラストレーション」、でもそ
れも個人の判断だと思って乗り越えられた。そして中国語を勉強しはじめた、
中国料理を「超殖民的食堂」で食べ始めた、そうすると「お互いの理解」が
深まったのです。
歴史を否定するのではなくて、どこかで我々若い世代にいい方向へ歴史を変
える義務と責任を感じてほしいのです。
そしてその惑星を国境のない一つの「博愛主義的空間」にするプロジェクトに
力を注がないといけないのだ。
中国人も日本人も、フランス人やアメリカ人も、皆に送る私のメッセージだ。

(引用元:FLORENT DABADIE BLOG
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August 03, 2004

青山ブックセンター再建へ-空気にも21世紀性が求められる

洋書販売の取り次ぎである洋販により再建の動きがあるという

多くのファンを持つことが、今回あらためて判明した同書店だけれども、
ある意味では利用者にとって(一風変わってはいても)
「空気のような」存在であり、まさかこの書店がなくなる
可能性なんて想像していなかった人が多いのではないだろうか。

もっと言えば、あらためて話題になることも少なかったよね。
今回の出来事まで。
(それこそが問題になっていたのかもしれない)

教訓:空気も油断すれば、なくなることがある。(もちろん実際の空気もだ)

洋販が本当にこのユニークな書店を再建してくれることを祈るが、
実は経営状況が惨憺たる様相だったことが、今回明らかになったのも
事実。

この良質の空気を保ちながら、「生き残れる」書店に生まれ変われるか。

空気にも21世紀性が必要なのである。

沖縄はカリフォルニア州だったのか

と、BEGINの比嘉君が今、テレビでしゃべっていたことで知った。
返還前の沖縄は、カリフォルニア州の一部だったそうだ。

それがわかったから、何がどうしたというわけではないが、
今度沖縄に旅をするときには、

「元カリフォルニア」を旅している気分で回ってみよう。

August 02, 2004

三里塚で馬に乗った

ひょんなことから三里塚近くの乗馬学校で、2日間、馬に乗った。


040731_174901.jpg


10分に1回程度。指導員の声もかき消される、大音量の離陸。繰り返し。
遠い空のこの猛々しい鳥の振る舞いにも、本来臆病なはずの馬に動揺はない。悠然と並足を繰り返す。

人と馬とこの空は、三里塚の物語を確かに、確かに飲み込みつつある。


2004年夏である


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