SNS

My Photo

BooksBooks

無料ブログはココログ

« 小田和正という存在-クリスマスの約束の衝撃 | Main | 戦うことの嫌いなあなたへ。 »

December 29, 2004

精神の在り場所-石垣りん逝く

不明ながら先日亡くなった石垣りんという人を知らなかったのだけれど
友人から教えられて、数編読んでみた。
H氏賞をとった「表札など」の、収録詩がとても気に入った。

高等小学校を卒業して日本興業銀行に入り、75年の定年まで勤務。 戦後は職場の労働組合で文化活動に携わり、組合の壁新聞や機関誌 などに精力的に詩を発表して、銀行員詩人と呼ばれた。 (12/26朝日新聞サイトより)

ということだけど、この世代の方としては強烈な言語感覚。
名前どおりの凛とした誇りの感じられる詩風。
詩集も一時絶版だったが復刊されているということ。
友人は高校の教科書で知ったとのことだった。


「表札」より

表  札

自分の住むところは
自分で表札を出すにかぎる
自分の寝泊まりする場所に
他人がかけてくれる表札は
いつもろくなことはない


病院へ入院したら
病室には石垣りん様と
様が付いた

旅館に泊まっても
部屋の外に名前は 出ないが
やがて焼き場のかまにはいると
とじた扉の上に
石垣りん殿と札が下がるだろう

そのとき私がこばめるか?

様も
殿も
付いてはいけない
自分の住む所には
自分の手で表札をかけるに限る

精神の在り場所も
ハタから表札をかけられてはならない 

石垣りん

それでよい

 
                石垣りん


「精神の在り場所も
ハタから表札をかけられてはいけない」

敬服。かくあれかし。

« 小田和正という存在-クリスマスの約束の衝撃 | Main | 戦うことの嫌いなあなたへ。 »

Comments

Post a comment

(Not displayed with comment.)

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/28156/2406588

Listed below are links to weblogs that reference 精神の在り場所-石垣りん逝く:

» 「幻の花」 [chiiko通信]
石垣りんさんの詩は教科書で初めて読みました。 生きる、暮らす、働く、つくる、食べ [Read More]

« 小田和正という存在-クリスマスの約束の衝撃 | Main | 戦うことの嫌いなあなたへ。 »