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March 23, 2005

「空爆の日に会いましょう」-----不条理に紡ぐ空爆と夢の記録

SS-1379

アフガン空爆の日には、必ず男の家を泊まり歩く。それも、ボーイフレンドというわけでもなく、旧友とも限らず。時には友達のまた友達で、その日紹介を受けた、初対面同様の男の家もあり。しかも(なぜか)セックスはなし。することといえば、その家で見た夢を必ず記録すること。

作者・小林エリカが、9.11以後のアフガン空襲が始まった2001年に133日間にわたって行った風変わりな「反戦」プロジェクトの記録。一体、こんな行為に何の意味があるのか、真面目なのか、不真面目なのか。クエスチョンだらけで誰もが読み出すに決まっていると思うが、次第にこの不可思議な「苦行」に引き込まれていく。

会ったばかりの男のところにも「セックスはなしですよ」って言って泊まりに行っちゃうんだよ。毎日。すごいでしょ。

あまりにも連日続く空爆。毎日毎日、今夜泊まる家を、いや男を探し、時には夜中まで捜し歩く。泊まりに来られる側も、驚き、(たぶん)呆れながらもこの風変わりな風来坊をもてなし、みな一生懸命に気を使う。(純粋に)彼女を襲った男、ゼロ(!)どうだい。男だって「やること」ばかり考えているわけじゃないんだよ。同じ男として鼻が高い(あ???)。

遠い異国の空爆下で苦しむ人たちに連携するというような、「熱さ」もなく、大仰に振りかざす「大義」もなく、淡々とこの東京で小林エリカの浮浪と夢の記録が続く。この不条理なプロジェクトは、もしかしたら不条理極まりない戦争を、空爆の無意味さを浮き彫りにする、今まで誰も思いつかなかった斬新な方法なのではないかとまで思えてくるから不思議だ。ペースに乗せられて応援したくなってくるのである。

彼女を(襲わず)迎える男達の心優しきことよ。あるものは豪華な億ションに住み、ある者は4畳半一間の清潔とは言えない「若者の住処」に住む。ある者は彼女と同棲しており、ある者は孤独に1人東京の各所に住んでいる。だが、いったい男は、人はこれほど優しい存在だったのだろうか。

彼女を徹底的に支持する両親も凄い。人の親として、かくあるべし。

全く風変わりな本だが、一度読んでみることをお薦めする。初刊は2002年8月に出ているが、僕が読んだのは、携帯で配信されているいわゆるPDA版。これも不思議な本にふさわしい読書環境でした。

でも、どうして「セックスはなし」なんだろう。こればかりは、わかるような、わからないような。
まあ、禁欲っていうところはあるんだろうけれどなあ。
(こだわりすぎか)

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