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April 18, 2005

本当は中国で何が起きているのか----制御しないのではなく、できないのではないのか

中国の状況を見ていると、何かおかしい。中共政府にとっては、日中関係だけではなくどう考えても国際的に極めて*まずい状況が進展しているのに、外相会談では、あらゆる謝罪や妥協、損害賠償を拒絶した。一体彼らは何に脅えているのか。

*例えばCNNは、「支那が教科書で言わないもの」という報道をしているが、欧米メディアは初めて日中に横たわる問題の深さに注目したであろうし、他国排斥に狂う上海の状況に恐怖を感じていると思う。北京オリンピックの開催の前途にも危機感が漂い始めている。

一方では、連日再三出されている違法デモへの警告にも関わらず、街頭に出る市民の数は日に日に増え続けている。警官は、確かにそれを見て見ぬふりをしているという、我々にとっては非常に腹立たしい状況であるが、北京の警備を見ると、ただごとならない緊迫感もあるように思う。見方を変えれば、予想を超えた群衆の数と過激ぶりに、どう対応したらいいかわからず当局が呆然としているようにも見える。
官民一枚岩で、日本を対象にした反日行動ととるには、説明のできない一貫性のなさが垣間見えるのである。

実際、警察のデモ隊への対応には各地で差があるようで、本日の「報道ステーション」によれば、瀋陽などでは警察とデモ隊が衝突するような状況が起きているという。
日本人は、自らに向けられた悪意に気をとられがちであるが、実際に中国に起きていることは、我々の想像を超えて、現政権にとって非常に危険な局面に差し掛かっていないだろうか。行き過ぎたデモを警察が取り締まろうとしたとき、デモ隊との間で衝突が起きた場合、一気に抜き差しならない状況にならないか。

インターネットという新しいメディアの登場は、長く共産党の圧制により情報遮断されてきた市民を変えた。大連の日系企業に駐在していた友人の話によれば、中国ではインターネットは、当然ながら、全て国営系のプロバイダによってフィルタリングがかけられており、我々のように自由にネットサーフィンをするという状況ではなく、様々なサイトにアクセスできないと言う。また深夜、突然中国外のサイトや米国のサイトへの接続が、不自然に遮断されてしまうといった事象が日常的であり、非常に不気味であるということであった。

しかしながら、インターネットが今までとは全く異なった、市民の情報経路を作りつつあることは事実である。中国国内のネット接続を制御しても、在外の同胞からは膨大な情報がメール等で流れ込んでくることであろう。今の中国の情報技術で、この膨大なパケットをフィルタリングし尽くすことは到底不可能であると思われる。

町村外相が、中国に謝罪したという、虚偽の情報が新華社等によって中国国内に流されているが、これも、日本国内の中国人ビジネスマンも大量にいる状況を考えれば、当局のあざとい隠蔽策として、すぐ見破られるだろう。

もしかしたら、現在大陸で進行していることは、日中関係の局地的展開にとどまらない、もっと大きな流れなのかもしれない。そして、そのみなぎり、たぎるような群衆の恐ろしさを、当の中共政府は天安門事件の記憶で十分に知っているはずである。
日中関係はいまどん底に落ちたといわれる。確かにその通りかもしれないが、中共政府がこれほど大衆に対して制御不能な状況になったこともまた、初めてなのではないか。

「愛国無罪」。
この言葉がシニカルな結果を招くことにならないだろうか。

事態の流れを、注視していきたいと思う。

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Comments

こんばんは.

今起こってることは,中国にとっても危険なことだと思います.こうやってゲリラ的に人が集まってデモが出来るということを,毎週毎週学習しているのですから.

でもそれ以上に,日本も心配です.というか自分が心配.自分の中のナショナリズムは否応なく高まってくるのです.今の自分の感情は,平静な状態で起きている感情なのか,中国のデモにムカついて瞬間的に起きている感情なのか・・・・.

TBさせていただきました.このエントリーに相応しくないかもしれませんが・・・・(あまりに井戸端会議的ですから(^^;)

ととさん、こんばんは。

>でもそれ以上に,日本も心配です.というか自分が心配.自分の中のナショナリズムは否応なく高まってくるのです.今の自分の感情は,平静な状態で起きている感情なのか,中国のデモにムカついて瞬間的に起きている感情なのか・・・・.


私も同じです。心の中に高まる怒りは理屈抜きですね。ナショナリズムを自分にも感じる一瞬です。ですが、もしも我々の先達に間違いがあったとすれば、このたぎる思いを暴走させてしまったのではないかと、思っているのです。

おそらく幾度もこうした「屈辱」にまみれ、幾度も「迷った」瞬間があったはずです。あの戦争の意味はまだ日本人の中でも割れていますが、結果として国家を破綻の極みに追いやることになったのは事実。
中韓の方々にもそうなのはわかりますが、日本人自身も、破滅的に傷ついたのです。あの道をもう一度たどるようなことがあってはならない。

そう思い、「愛国」とは一体何なのか、本当に今回は考えます。

 BigBagさん、トラバ有難うございます。日本の外務大臣が謝罪したとの中国新華社通信の報道、このような虚偽報道を平気で行うのが中国マスコミなのです。もっとも我が国でも某朝日新聞のように平気で虚偽報道を行うマスコミもありますが・・・
 それにしても、真っ黒なスプレー塗料を缶のまま日本総領事館に投げつけるとは、日本の暴走族よりタチが悪い。

こんばんは。

日本の中国領事館は「赤い」ペンキを投げつけられていましたね。何というかまあ。。苦笑
中国の政情不安という大きな不安定要素が、気になります。日中は僕はあまり今回気にならない。日本に圧倒的に状況有利ですから。

こんにちは
TBさせていただきました。自分の記事はまだメモ書き程度のものなので恐縮です。
もうすこし材料を集めたり観察を深めたりできれば、まとまった論考ができると思うのですが、とりあえず心に浮かんだことを書き付けてみました。
私の場合、日中間の対抗関係というより、若者たちの振る舞いという点が気になっています。必ずしもそれが中国全体の民衆の気分を反映しているものではないのではないか、と多少願望も含めた観測ですが。
望ましいかたちでの問題提起ではありませんが、私たちにできることとしては「靖国参拝」という棘を抜くことではないかと思っております。


主義者Yさん、こんにとは。


>望ましいかたちでの問題提起ではありませんが、私たちにできることとしては「靖国参拝」という棘を抜くことではないかと思っております。


靖国は、情緒的、理念的な範疇を超えておっしゃるとおり確かに日中韓の「棘」となっている。私もかつて記事で、靖国への首相参拝の違憲性と、国営墓地の設置を主張しましたが、靖国参拝の中止あるいは棚上げは、外交戦略として、日本が使える数限られたキーの一つであると思います。

ここに信仰を集めてきた情緒的な国民感情は、いったん棚上げして、参拝は考え直すべきです。ただし、今回の街頭の暴力に屈す形で譲歩することになっては、絶対にまずい。
中国当局からしかるべき謝罪と再発防止の真剣な言葉があってしかるべきですが、どうも中国政府は、群衆をコントロールできない状態に陥っている疑いがあり、そうした意味では、実の有る交渉が現在できるのかどうかが、疑われますが。

主義者Yさんの記事中

>。「愛国無罪」というスローガンで当局を困惑させて暴力を激発させる姿は、「造反有理」を掲げて「実権派」幹部を吊るし上げた紅衛兵を思い起こさせる。

はまったく同感です。国の民族の抱える「病」はそう簡単に拭えない。幾年かしてまた全く同じ形で再発する。これは我々日本国民も、人事ではないのですが。

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