SNS

My Photo

BooksBooks

無料ブログはココログ

« 信じることができますか。----不達の星への羅針盤 | Main | 北朝鮮があなたのブログを狙っている?2----北朝鮮市民との電子メール交換 »

May 15, 2005

北朝鮮があなたのブログを狙っている?----kpドメイン接続事情

kp1

電波の入ったタイトルだと思わないでくださいね。(笑)

実は、中国朝鮮関連記事で、この人のことを書いたのだが、これがヤフーで個人名検索すると極めて上位にランクされているため、最近は圧倒的にこのワードで検索して当サイトに来る方が多い。こうなると心配になる。実は北朝鮮国内でもウォッチしていて、「反共和国的なブロガー」として僕をマークしていないだろうか。(笑)金正日が、「反共和国ブロガー」ワースト1に、僕を指名し拉致の計画を立てないと誰が言えよう。何があってもおかしくない世の中である。そうでしょう?(ないない?)

#何しろ金正日はネットサーファーとしても知られていて、2000年,当時のアメリカのマデレーン・オルブライト国務長官が平壌を訪問した際,長官は金総書記から電子メールのアドレスを尋ねられたという話がある。

そんなことを考え出したら妙に気になってしまい、そもそも北朝鮮からこのサイトへのアクセスがないかどうか調べてみたくなった。えーと。どうやったら調べられるんだろう。

誰だ?アクセス解析すればいいじゃんなんて単純なこと言う人は!

そういえば北朝鮮の国ドメインって何だったけ?と調べてみたら、kpなんですね。韓国のkrは言うまでもなくkoreanだけど、それにに対して北朝鮮ははKorea, Democratic People's Republic Ofからkpととっている。じゃあ、このkpドメインで公開されているサイトとかあるのかなといろいろ探したら、ちょっと古いけれど2003年に書かれた「最近の北朝鮮インターネットの運営実態についての報道 」という記事を見つけた。それによれば

概要
ロシアのイタル・タス通信の平壌特派員(Stanislav Barivoda)は4月13日「北朝鮮でのインターネット接続は本当に困難」という題名で、北朝鮮での外部インターネット接続状況と運営の実態を取材報道した。

報道要旨
北朝鮮では世界食糧計画(WFP)、世界保健機構(WHO)、国連国際児童基金(UNICEF)、その他の人道支援機構などごく少数の人員だけが外部とのインターネット接続が可能である。

これらの機構は衛星パラボラアンテナが設置された建物の中で、安定してインターネットの送受信を活用している。だが北朝鮮居住の外国人らが一部のチャンネルの賃借りを要請したことがあったものの、保安上の理由で不許可となったことがある。

今年1月には、平壌でインターネット事業を開始した外国人投資家が2月中旬までにインターネットサービスを実施すると発表したことがあるが、開通が数回延期となり、同サービスの成功の可否は不透明である。

北朝鮮でインターネットに接続する唯一の方法は、中国にあるインターネットサーバーに電話線を利用して接続することだが、利用料金が1分に2ユーロとかなり高額であり、容量超過でしばしば切れるという不安定な状態だ。

分析・評価
北朝鮮は情報流通を抑制する体制の特性上、閉鎖的インターネット政策を一貫している

(中略)

特に昨年には国家識別ドメイン(kp)を使ったウェブサイトを開設する試みもあったが、インターネットアドレス配分国家に登録(IANA)していないため国際インターネット網との連結が形成されない状態

(後略)

ということで、どうも閉鎖的なインターネット政策をとっているために、容易なことで外部に接続するようなことはないらしい。朝鮮中央通信は最初に開かれた北朝鮮系ウェブサイトであるとされているが、日本に置かれている。その他のサイトも中国や米国のハウジングサービスを利用している。

上記の記事にも触れられているが、2003年には、初めて国家識別ドメインkpを使った以下の2サイトが開設されたと話題を集めたが現在はいずれも接続できなくなっている。kpドメインの運用は、どうも現在ではされていないらしい。

科学技術展示館
http://www.stic.ac.kp

医学科学情報センター
http://www.icms.he.kp

WiredNews「可能性あり?「北朝鮮がしかけるサイバー戦争」によれば

IPアドレスの割り当て、管理を行なう『ARIN』および『APNIC』の資料によると、北朝鮮に割り当てられているクラスCのアドレスブロックはわずか2つで、現在のところ、どれも使用されていないようだという。また伝えられるところによれば、北朝鮮からインターネットへのごく限られたアクセスは、韓国のある企業が提供する衛星通信か、中国の地上線を経由しているという。

クラスCのブロックが2つということは、少なくとも512個のグローバルIPアドレスの割当がされていることになるが、使われていないということである。kpで引けなくても、IPアドレスがわかれば、アクセス解析は可能だが、実際に割り当てられているアドレスの具体的数値はこの記事では追えないし、そもそも使われていないのでは話にならない。この韓国経由(!)や中国経由のアクセスについても、確認することは難しそうだ。

また

同様に、北朝鮮を意味するトップレベル・ドメイン『.kp』も使用されたことがない。北朝鮮はほんの一握りのウェブサイトを所有しているが――最も洗練されているのはオンライン・ギャンブル・サイト――どれも国内でなく、中国や日本のサーバーがホストしている。

ということである。また2003年10月1日には「光ケーブル網、北朝鮮全域に市・郡・地域まで構築完了」なんて出ているけどホントかね。

こんな資料もある。

北朝鮮のコンピュータは、1988年には16ビットコンピュータや科学電子館に展示されて、1990年から朝鮮コンピューターセンターで16ビットコンピュータを組み立てしはじめ、1992年まで2年間1000台を生産した。

1995年ワークステーション30台余りとデスクトップ型PCは、3,000台程度であると伝えられている。1998年には中型サーバー用13台、486級PC 2,500台、586級PC3,800台、ノートブック400台余り、中型サーバー200台など、総計200万ドル相当が導入されたと伝えられている。しかし、2000年末の基準からみたとき10万台前後が普及されていると見られ、これはおよそ300人対1台となる。

2000年台以降には、中国でペンティアム3級コンピュータが大量に流入し、部品をもって自国生産を試みているが、まだ386、486クラスが主流であることと推測される。大型コンピュータはココム以降バセナル協定で全量物資搬入が制限されている国家であるため保有はほぼないものと推定される。ただし、小型コンピュータをクラスタリングし超高速コンピュータとして構成している可能性もあがっているが、きわめて限られた状況であると判断される。

北朝鮮は、現在公式サイトとドメイン略称(.kp)を管理していない唯一の国で、ISP業者がいないため自由なインターネットの利用は不可能である。しかし、UN機構や外国大使館などで電子メールを使うためにインターネットに接続する場合は電話を使う。しかし、国際電話は接続速度が遅く、9.6Kbps未満と伝えられている。したがって、北朝鮮で国際電話使用料は1分6ドルで、接続状態が悪く何度も試みないといけないため60ドル前後かかるのがふつうだという資料がある。このような状況から、北朝鮮の外務省の一部官僚や特殊身分クラスは国際回線でインターネットを利用できるとはいえ、高い利用料のため利用頻度はとても低い。

(中略)

インターネットと関連した情報化の進展度開放や自由化の重要な変数となるであろう。北朝鮮は内部体制のためインターネットを開放することができない。なぜならインターネットの完璧な検索と統制方案が準備されていないためと、全体的に利用できる財源が不足しているためである。北朝鮮が部分的にでもインターネットを開放する時期はコンピュータ普及率もある程度実現されなければならないが、専門研究機関や大学を除いてはまだ微々たる水準である。

韓国電算院発行『2003韓国インターネット白書』p.374-378

とにかく、「反共和国ブロガー」である(笑)BigBanのサイトへのアクセス記録をベースに、北朝鮮からのアクセスがあるか調査することは、現時点では困難であるという、まあ、ありきたりのつまらない結論になってしまった。面白くなくてすみません。機会があればもう少し調べて続編を書いてみます。

最後に、これはkpドメインではなく、netドメインだが、北朝鮮が運営しているインターネット・ポータルサイト「ネナラ」(www.kcckp.net)が改編して新たに変身したという記事が、North Korea Todayに出ていた。

2005年04月17日
北のウェブサイト、8カ国語でサービス

 まず目につく部分はこれまで「朝鮮語」と英語だけが使われていたことから、スペイン語、ドイツ語、ロシア語、中国語、日本語、アラビア語など8ケ国語に拡大してサービスを始めた点である。
 またサイトのメイン画面に登場した広告バナーも目につく。
 平和自動車が北朝鮮で生産する自動車「口笛」(フィパラム)の写真が含まれた広告バナーが右側下段に位置しており、実利を指向する北朝鮮の変化をインターネットの中でも読める。
 広告バナーの上には「どこへ行きますか」コーナーを新設して、白頭山、妙香山など北朝鮮の主要観光地を紹介している。
 今回のサイト改編で新しく登場したコーナーの一つは「主題で見る私の国の消息」(日本語版では『ネナラ』の主題)で科学、歴史遺跡、天然記念物と関連する北朝鮮の情報を伝達している。
 これとともに「ネナラ」サイトは左側下段部に「わが国民謡曲集」と「人気文芸図書」というバナーをおき、関連サイトに簡単に移動することができるようになっている。
「ネナラ」ではニュース、電子メール、電子商店(インターネット・ショッピングモール)等のサービスを提供しており、初期画面掲示文などを除いては会員として加入してはじめてサービスが受けられる。

はああ。。。こういうこともやっているんだね。日本語の表示サイトを見てみるとなかなか興味深い。北朝鮮の社会主義憲法の全文も読める。ネタ記事としては宝物のような場所である。突っ込み所満載というのかな。コンタクトを押すと、意見も送れるようになっている。
有力反共和国ブロガーとしては情報収集のために会員に登録したりして・・いややっぱりやめておこう。勇気のある人試してみて。

※冒頭の画像は「ネナラ」のサイトトップ

« 信じることができますか。----不達の星への羅針盤 | Main | 北朝鮮があなたのブログを狙っている?2----北朝鮮市民との電子メール交換 »

Comments

Post a comment

(Not displayed with comment.)

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/28156/4130922

Listed below are links to weblogs that reference 北朝鮮があなたのブログを狙っている?----kpドメイン接続事情:

» 北朝鮮発言で学ぶ英語、そして交渉術? [Spotlight 英語で歩く、噂の現場-choibiki's BLOG-ホンモノで学ぶ、英語を学ぶきっかけ探し]
マスコミを通じた北朝鮮に関する報道、あるいは挑発的とも言える彼ら高官の発言などが報じられるたびに思います。北朝鮮は情報を伝えるのがうまい。卑近な言い方ですが、まさしくエンターテイメントの感すらあります。こちらを怒らせたり、期待をもたせてくれたり、ハラハラドキドキ。私たちが忘れてならないのは、対北朝鮮問題に関心を持ち続けること。拉致問題、核問題、そこには今後も政府が多額の予算を計上をし続けなければならない分野だと思います。多くの理解と支持とがあって実現可能なのです。というわ...... [Read More]

» 北朝鮮発言で学ぶ英語、そして交渉術? [Spotlight 英語で歩く、噂の現場-choibiki's BLOG-ホンモノで学ぶ、英語を学ぶきっかけ探し]
マスコミを通じた北朝鮮に関する報道、あるいは挑発的とも言える彼ら高官の発言などが報じられるたびに思います。北朝鮮は情報を伝えるのがうまい。卑近な言い方ですが、まさしくエンターテイメントの感すらあります。こちらを怒らせたり、期待をもたせてくれたり、ハラハラドキドキ。私たちが忘れてならないのは、対北朝鮮問題に関心を持ち続けること。拉致問題、核問題、そこには今後も政府が多額の予算を計上をし続けなければならない分野だと思います。多くの理解と支持とがあって実現可能なのです。というわ...... [Read More]

« 信じることができますか。----不達の星への羅針盤 | Main | 北朝鮮があなたのブログを狙っている?2----北朝鮮市民との電子メール交換 »