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June 08, 2005

報復連鎖の地獄

(1)こんなひどい目にあったのだから、私も相手にこのくらいのことをすることは、許されるのではないかと考える。

(2)相手も多少は痛いかもしれないけれど、自分はもっと痛かった(に違いない)ので、こんな痛みは相手に与えて然るべきだと考える。

それでも少し心が痛いので、今度は正当化が始まる。

(3)よく考えれば、私は相手を思うからこそ、こんなことをしている。
相手は今、多少は痛いかもしれないけれど、きっと後になったら私に感謝するに決まっている。

(4)そうだ。これは相手のためになる行為なのだ。邪魔をするな!黙れ!消えろ!

「ためになるはずの行為を」を与えられた相手は怒りに燃え、(1)に戻って、被害者は今度は加害者になる。無限連鎖。

あなたは忘れている。
あの朝、東京の地下鉄で大殺戮を行った宗教集団も、同様の論理を主張した。法は、こうした循環に終止符を打たせるためにこそ機能する。不法行為は不法行為であり、それ一つとりあげて不法であれば、前後に関係なく不法となる。酌量の幅はあっても。

不法は、この社会では許されない。なぜならこの連鎖を止めるためだ。抗えば今度は、法によってあなたは「報復」されることになる。それでも、あなたが報復論の地獄に陥るというなら、話は別だ。

法とも徹底的に戦うがいいだろう。

自らが傷ついたという、あなたの言う「深い心の傷」を声高に示し、この残虐な行為に正義があると全力で訴えればよかろう。自分も相手もぼろぼろになっても訴えればいいだろう。

そこまで行けばすがすがしくさえなるかもしれない。そこまでいけばね。

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