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September 20, 2005

前原新代表-----ようやく民主党のメッセージが聞こえてきた。

民主党、前原新代表の政治ポジションは、彼が師事したした高坂正堯教授のスタンスが、僕がゼミで師事した、旧民社党系ブレーンの某教授と実は非常に近いこともあり、不思議なほど、ほとんどの主張に共感できる。
政治学徒としては端っこも端っこの自分ではあるが、やはり20歳前後に形作られた思想のスタンスは、「三つ子の魂百まで・・」か。

前原氏の政治ポジションには、米国型の新保守主義に対抗する、欧州型の民主社会主義の色合いが濃いが、平和主義をベタに掲げる、いわゆる「左翼」とは一線も二線も画す。共産党の主張と変わらないなどという批判があるが見当違い。また、改憲論であることから、「右翼」「タカ」の指摘もあるが、もともと氏の主張は、欧州の民主社会主義では常識の範囲内と理解する。自民党保守の国家主義的な思想とは根本的に異なる。これについては高坂氏の著書にも目を通すべき。

とにかく僕にとっては、その政治姿勢に賛同できる点が多い。


★賛同できる点(BBはBigBanのコメント)

●最小不幸社会の実現。教育、社会保障に重点。

(BB)もちろん、小泉首相の「小さな政府」への対抗理念。実は、2003年における民主党のマニフェストにちゃんと「最小不幸社会」は謳われているのだが、今回は全くといっていいほどアピールされることはなかった。僕もほとんど意識しないまま先のエントリーでいまさらベンサムの「最大多数の最大幸福」に触れてしまったのだが、「最小不幸社会」は現代的な解釈として悪くはない。なんだ、もう少し大きな声で言ってくれればよかったじゃないか。「日本をあきらめない」よりははるかにいい。小泉自民にも対抗できる。とにかくこうした大事なメッセージをきっちりプレゼンテーションすることに、先の岡田民主党は致命的に失敗していたと言わざるを得ない。

●憲法は九条2項を削除、自衛権を明記。集団自衛権は限定容認。
(BB)賛同する。

●インターネット、 IT を駆使して国民とつながる
(BB)当然であろう。前原氏でなくとも、総務省の、ホームページやブログを「文書図画の頒布」であるなどという、「勝手な公職選挙法解釈」は即刻中止させるべき。法案改正が待たれる。(いわゆる142条問題)

●首相の靖国参拝に反対
(BB)これについては、何度も触れたとおり。

●国歌国旗法案に反対
(BB)ここに触れたとおり。

●対案の提示→重要法案には、批判のみでなく、必ず対案を提示する。
(BB)ごくまっとうで当たり前の主張。

●定住外国人参政権に賛成
(BB)僕はいわゆる「定住外国人」の能力をむしろ日本国内に取り込んで融和すべきという立場であり、これに賛成する。

●労働組合、各種業界との関係などについて、既得権擁護的議論は根絶。
(BB)いわゆる旧社会党など左派との隔絶

●米国のイラク攻撃に反対する。
(BB)年内の撤退という民主党案に同意する。

●北朝鮮への即時経済制裁には反対する。
(BB)拉致問題の解決については日本政府に勇断を求めるが、即時の経済制裁には効果が疑問。6カ国協議等や拉致問題以外の包括的な状況把握で、他の政策をも総合的に勘案して実施すべきであると思う。

●日本の国連安保理事国入りを支持する。


★賛同できない点

●核武装の可能性を否定しない。
(BB)核武装は非現実的であり抑止効果は望めない。たとえ軍備を持つ場合にも、僕は全ての核兵器の保持・使用に反対である。

(参考)
「日米同盟が解消される事態になったときは(核武装も)考える必要がある。その時点でも(核を)持つべきでないとは言えない」(前原氏の発言「毎日」2003年4月3日付)

●中国へのODA供与終了に反対。


★以下については判断を保留する。

●外国人労働者の受け入れ
(BB)何らかの制限を残すことは必要。無条件では賛成できない。

(その他)
高坂正堯門下ということもあり、全体的に安全保障や外交関連の課題には相当の論客であることが窺い知れるが、未知数は経済である。財政金融関連の政策の手腕が見えない。経済畑は若干弱いのではないかという懸念があると思う。おそらくこのあたりについては、これから勉強であろう。また、核武装を否定しないなど、まだその主張に問題がある非現実的な点もあるが、おそらく今後修正されるのではないかと思う。

とにかく、選挙前に代表変えたほうが良かったんじゃないか?民主党は。(爆)


【参考記事】

●イラク攻撃、自民は支持 衆院選・京都候補者アンケート (京都新聞)

●前原誠司(BLOG 爺の裏長屋)
●民主党党首候補、前原氏の思考(新聞拾い読み ほか)
前原誠司氏について (人生とんぼ返り)
高坂『国際政治』 /トート号航海日誌(読書録)

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