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November 02, 2005

「民主党 ブロガーと前原代表との懇談会(番外編)」---親子丼の誇り

神学的弁当論争などと表現したのは確かに私だが、この話に意味があったのかなかったのか、まだ考え続けている。いい奴だな>オレ。未整理だけれど少し書いて見たい。

ジャーナリストであったことはないが、広告業界の仕事が長かった私がこれに関連して思い出すのは、新製品の開発時期や試作時期に、企業が「モニター」と呼ばれる消費者を呼んで、意見を聞くヒアリングの会である。

たとえばSONYがXXXXという製品を出すと。しかしそれがほんとにイケルかどうか自信がない。そんなときに何らかの意味でその製品の仮想ユーザーだったり、あるいはオピニオンリーダーになりうる人だったりを読んで、意見を聞く。

こうした場合、絶対といっていいほど、メシは出るは、金一封は出るは。今まで私もそうした会に幾度も出ているし、そのたびにある程度のそう安くもない金品を受け取っている。しかし、こうしたケースでは金品を受け取ることを一度も疑問に思ったことはない。限られた時間の間に、その金品に見劣りしないだけの意見を言い、何らかの形で貢献をしてその企業に報おうとは思うが、金品を受け取ったからといってその商品に関してお世辞を言うことなどない。また、企業もそんなことは期待していない。そんな気を回されたらむしろ自分たちの「損失」になることを知っているからである。

この場合、先方が期待しているのは、その商品に対する「正直な見方」である。それはもう、いい加減なやらせ企業が皆無とは言わないが、コマーシャリズムはコマーシャリズムの欣持というものがあって、今まで私が知り合った企業の広報関係者で、金品に見合った「不公平な見方」など期待したり、それを強いたりする人たちは一人もいなかった。
確かに、こうしたモニターと取材とは違う。企業モニターでは、相手に対してのギブアンドテイクが非常に明確であり、コマーシャリズムとか商業主義とか言うと何か非常に綺麗でない印象を持つ人が多く、実際そうした面も多々あるのだが、反面ピュア(という言葉がいいかどうかわからないが)でわかりやすい。その結果も秘匿されるのが普通で、報道取材のように赤裸々に公開されることもない。

それはそうとしても、ジャーナリストを辞任する人やその他の人から、弁当一つでこれだけの見方が出てくることに驚いた。取材の場合、相手とのギブアンドテイクが明確でないということが一つにはある。取材される側にとって、特に都合の悪い面を報道された場合、損害を受ける。だからその損害を回避するために金品を取材者に渡すことは想像できなくもない。
しかしその論旨は、我々が純粋に「取材者」である場合である。今回我々は取材者だったのか。泉さんは「取材者」であったのかもしれないが、私に関しては「取材者」の意志で民主党に赴いたという意識は、はっきり言ってない。懇談会に出席したのである。
その90分の時間帯の中で、民主党にとってある程度有益な情報も、私なりには提供したつもりである。また、某参加ブロガー氏のように、京都から自費でわざわざ赴いた人もいる。

取材者と懇談会出席者、あるいはコンサル的提言をする者、個人的好奇心で目撃を志向するもの、参加者の動機は統一されていない。実際問題、事後のレポートを読んでも、R30さんやコガイさんやヤメ記者さんのスタンスと私とは全く違う。もちろん泉さんとも違う。そうした中にあって、本当のところ今回の件は、どのような形が望ましかったのか。自問を続けている。

さらに言えば、ジャーナリズムの陣に身を置く人が、饗応に関する過去の自戒だか、悔恨だかわからないがそうした記憶からこの点を叫べば叫ぶほど、自らの世界に起きていた(かもしれない)腐敗や癒着や嫉妬(もあるだろう)と言った負の記憶をベースに、私たちを「自分たちに準じた取材者」として一律に見なされることには非常に抵抗を感じる。「アドバイスを受けろ」という言葉に、泉さんは率直に応じているが、へそ曲がりのBigBanはちょっと待てといいたい気分もある。

あなた方は、あなた方の世界で仮に長年にわたって腐敗していたかもしれないが、それはあなた方の世界の中で解決すべきことであるし、解決すべきことであった。何かにつけて記者クラブの件を持ち出すわけではないが、一事が万事だなと思う。一体あなたは現場でどれだけの努力をしていたのか、していなかったのか。自ら意識しているのかいないのか、賢しく臆面もなく目線の上のところから「道理を」唱えられても白々しい思いが残る。この白々しさを振りかざすところが、今のジャーナリズムに身を置く人たちへの不信感が生まれる一つの遠因になっているような気もするのである。

#もちろん耳を傾けるべき論もある。上昇気流なごやの毎日新聞・磯野さんのエントリーは、さすがにこの点に関していたずらに声高にならずに、経験と自戒をちりばめて、バランスの取れた落ち着いたサジェスチョンをされていて好感が持てたし、学べる部分もあった。だが他のケースで、まるで記憶喪失のように自分のコミットメントに触れずあるいは棚に上げて、鬼の首をとったかのように教訓を垂れられると、どうかと思う。

おそらく、世論との無用な軋轢を避けるために、あるいはそこまでして意地を貼ってタダメシを食う意志を持つ人は誰一人いなかったために、今回は実費精算という無難な形をとったが、この件に深く考える何ほどの要素もなかったかといえば、ひっかかる部分が残るのであり、今のところ不十分な考察かもしれないが考え続けていることを記したかった。

もう一つ言うなら前回の自民党とのブロガー懇談会で、多くの参加者が総裁の椅子に座ったことを嬉々として報告し、その写真までアップしていたが、今回の我々に関してはそれが親子丼の写真になったことを、少しだけ誇りに思っていることを白状しておく。


【参考記事】
●弁当論争(上昇気流なごや)
●関連でガ島さんを読んで(愛に史観を)

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Comments

ゴチャゴヤ言うな!広告屋のお前の尖っているのが良いんだよ!
マスゴミのまーるいのに飽き飽きしているからBlogを読むんだよ。
お前の意見だけで、判断している訳じゃない。でも、ものすごーーく注目してるけど。
複数の尖っているのを見比べて俺は判断してるのよ。それが出来なきゃマスゴミに戻るまでよ。
自分の信念を貫け!!!

サンクス。w

恥ずかしながら、親子丼の写真、そして自民党総裁椅子の写真の両方をアップしております。
私にとって、この両党の懇談会は祭り事だったので。

そふとさん、どうも。

>恥ずかしながら、親子丼の写真、そして自民党総裁椅子の写真の両方をアップしております。

親子丼があるのでいいことにしましょう(?)

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 民主党のブロガー懇談会に続いて、自民党のブロガー懇談会の模様もアップされてきました。両方とも完全な議事録がアップされていないので、全体像はよくわかりませんが、両方の懇談会を通じてわかったことは、民主党や自民党が「懇談会」を通じブロガーを利用しようとしているのに対し、参加したブロガーの側には、「懇談会」についての共通した立場がないってこと。少なくとも新しい報道メディアを構想するGripBlog・泉さんが仲介した民主党の懇談会のほうは、「取材」の場として位置づけられていたのだと思うんだけど、議事録や参... [Read More]

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