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December 19, 2005

博報堂生活予報---あなたも私も放電中。ばちばち。

博報堂の生活総合研究所、いわゆる生活総研と言えば広告業界ではその年のトレンドの行方を予報するというよりもむしろ「予知」する存在で、僕が業界でプランナーをしていたときには、企業に提案するときネタがなければ「しょうがねーな、生活総研から持ってくるか」などと言いながら、あのやたら豪華装丁で、やたら値段がボッている「生活予報」からテーマを持ってくるのが日常茶飯事だった。

今時のプランナーもそういう情けないことをしているのかどうかは知らないが、「2006年版生活予報」によれば、2006年の主要テーマは「放電生活者」と「放電コミュニケーション」だそうである。

それによれば

インターネットや携帯電話の普及に伴い、生活者の情報環境は10年間で大きく変わり、「テレビ」「人」「パソコン」が生活者の3大接触メディアになりつつあるという。
 加えて、ブログやSNSといった新しいコミュニケーションツールの登場により、生活者が世の中と双方向にコミュニケーションが可能になったと指摘。同研究所は、これらが従来のコミュニケーションとは違う性格を持っているとし、新しいコミュニケーション形態を「放電コミュニケーション」と命名。放電コミュニケーションを行なっている「放電生活者」は、新しいコミュニケーション回路を持つことで生活そのものを活性化させていることもわかったとしている。
(InternetWatchより)

さらに「放電生活者は放電コミュニケーションを始めたことで、世の中からの反応に刺激を受け、生活の中のちょっとした発見を進んで収集することで活性化された自分を発見」するんだとか、

「放電生活者の比率が高い男性の20代・30代では「情報格差による階層化社会」をイメージし、「積極的に自分を世の中に開示する企業風土ブログや、時差や距離の差を活用するダブルオフィスワーカーが生まれる」んだとか。

そうか。僕らは放電しているんだ。

ばちばち。

読んで「なるほど」と思う人がいるのもわかる。わかるはわかるとして、それにしても昔から思っているのけれど、その年の社会予想を、何か気の効いたワンフレーズで言わなければならないという広告業界の脅迫観念症は、何とかならないものか。(実際に気が効いているかどうかは別として)

いわゆる「キーワード」を出すことで何かがわかったような気がする、何かが見えたような気がする-----キーワード依存症とでも言うような、あれは、僕は商業化社会の一種の「病理」だと思っているのだが、実は広告なんていうものはこの病理を楽しむゲームでもあるわけで、そのゲームに参加してそれなりに充実感を覚えていた時代が自分にもあるから、そう冷たいことは言えないのだけれど、キーワードが出てなんとなく納得してしまう心理の裏には、恐ろしいほどの思考停止化への罠が仕掛けられている。
まあ、広告を展開する側にしてみれば、何とか消費者をメッセージに乗せようとするのが目的だから、思考停止になってくれればいいとまで言えば言いすぎだけれど、あんまり細かいことはぐちゃぐちゃ言わずについてきてくれればいい。
広告行為に「思考停止」は不可避のトラウマみたいなもんだと思う。

さらにはこうした「生活予報」みたいな薀蓄をパクッて、得意になってメディアで時代を語るエセ予言者もそれを後押しして、「二次災害」「三次災害」を広げるわけだ。

ただ、広告と消費との関係は先にも言ったように「楽しめるゲーム性」もあり、その次元で動いている分にはまあ、個人の自己責任ということで構わないという見方もできるが、これが先のマンションの耐震構造偽造のように命に関わる商品に応用されて(「これからは100M2超が幸せへの鍵」(作 BigBan))とやられたり、政治的なメッセージに応用されたりするときには、「キーワード依存症」も、そう笑ってもいられない。

しっかし「放電コミュニケーション」って・・・・どうなの?
放電が終わった後で「真っ白な灰」にならないように気をつけようね。お互い。


【参考リンク】
●InternetWatch「博報堂調査、2006年はブログやSNSで自己活性化する“放電生活者”が登場」

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Comments

こんにちは。
「きっこのブログ」は漏電現象か、とつまらぬネタをあたまにふって…。
思い出すのは小泉首相の「ワンフレーズポリティクス」。でもそう論評するのも「フレーズ」作り。
マスメディアもスローガンで報道・論評していますしね。
(新聞で「見出し」をたてるのは要約や価値づけで、「キーワード創出」とは違うでしょうけど)
広告業界だけの話ではないような。

前から集まりなどで自分だけしゃべりまくる人はいて、そういう人は「放電」していたのかな。電子媒体を使うから「放電」なのか。確かにネットの伝播力(電波力という変換もあった)は大きいけど、幼児的自我肥大感もあるかもしれません。

てもなあ。まえは「充電期間中です」なんて言い方があった(今もあるか)のに、「放電」をこう堂々と使われると、電子空間で感動するのは「感電」かよ」と突っ込みたくなりますねえ。

今晩は。

>「きっこのブログ」は漏電現象か、とつまらぬネタをあたまにふって…。

いやいや、面白い面白い(笑)。先にかかれちゃった。

>電子空間で感動するのは「感電」かよ」

再笑

ホントに感電しているのは誰で、電流を流しているのは誰なのか訳がわからなくなってきた。

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