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January 06, 2006

東京タワーがないんじゃモスラも繭を作れない。-----「Always 三丁目の夕日」

3ch

まるでブレードランナーのようなと言ったら見当違いかもしれないが、土台だけの東京タワーが背景にある昭和33年の東京は異空間である。東京タワーはまるで大昔からそこにあのままの形で立っていた様に思い込んでいたけれど(なわけないだろ)考えて見ればあれは人工の建造物であり、下から人が建てていったのである。知ってた?(当たり前)
冷静に考えると、ビッグコミックに連載されていた、西岸良平の漫画「三丁目の夕日」のストーリーを、思いのほか忠実に再現している。鈴木オートにやってくる六ちゃんや、売れない作家で駄菓子屋の茶川竜之介、そこにやってくる身寄りのない少年古行淳之介と、基本的な設定は漫画と同じ。といっても観始めてから、漫画のストーリーを思い出したんだけれど。

茶川竜之介(ちゃがわ りゅうのすけ) - 東京大学(当時の呼称は東京帝国大学)文学部卒、芥川賞に何度も落選し、今は駄菓子屋主人。子供向け小説を連載中(電人少年、銀河少年ミノル)。ペンネーム「人形砂吉」で、カストリ雑誌に官能小説を書き好評を得ている。名前は「芥川龍之介」に因むと思われる。原作では50代となっているが、映画版では32歳。(Wikipediaより)

ちなみに「六ちゃん」は漫画でも女の子だと思っていたらこれは勘違いだった。掘北真希は天才かもしれない。

星野六郎(ほしの ろくろう) - 鈴木オート従業員、東北から集団就職した。20歳前後、ニックネームは「六さん」。髪の毛をあげると実はハンサム。但し映画版では「六子ちゃん」という少女に変更されている。(同上)

吉岡秀隆の茶川は、漫画よりも遥かに若い設定なのだが、このだらしのない、ぼやいているばかりのダメ作家を「大好演」していた。内田有紀と別れることになっても芸に集中した吉岡君の役者ハーツに心より乾杯。

3ch2

街はセットだけではなく、21世紀のCG技術であの時代を驚くほどのリアルさで再現している。思わず目を見張る。
かつてあった東京、そこには金魚売りが行きかい、氷屋で買った氷で冷やす「氷冷蔵庫」、とてつもない高級品のテレビ、力道山、集団就職。僕の生まれる遥か昔の(ウソだよ)東京の原風景は懐かしすぎる。過去を悪戯に美化するんじゃねーよ・・などと心の中で悪態をついていたのに、この両目から流れる水は何だ。(恥)

とにかく泣かせる、泣かせる。泣かせの最強王である。
前に「私の頭の中の消しゴム」を渋谷で見たときも、場内の茶髪の兄ちゃんや姉ちゃんが嗚咽していて驚いたけれど、この映画では嗚咽などという生易しいものではない。後ろの席の女の子などはまさに声を出してわーわー号泣しっぱなし。引く寸前。
なんてこっちも言っていられない。気がつくと溢れる涙で服の襟まで濡れていた。(!!)何てこった。
映画館中でわーわー泣きまくって、入れ替えで外に並んでいる観客に悟られないように、涙を拭いて一生懸命「まーあんなもんでしょ」みたいな平静な顔に戻して、みんなでロビーに出てくる。上映1回単位の妙な共犯意識。人間も捨てたもんじゃないと思わされる・・って見事に映画に嵌められているじゃないか。

今笑ったな。僕を笑うなら、あなたも映画館に行くべし。
泣かずに出てこれたら、あなたに100万カノッサ!(古っ)


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Comments

そうですか、六ちゃんは女の子ではないのですか。私のブログに堀北真希ちゃんについて触れるのを忘れたぁ~と、後悔しているほど、彼女のなまりに感動しました。作品ごとに違う顔を見せるとは真の女優でしょう。 息子がマンガも面白いというし、なぜ泣けるのか知りたいと思って観に行ったのですが、程よいコメディータッチとのギャップで、さらに涙が倍増。以外に純粋な自分に驚いたけど、年のせいで涙腺緩んでるのも確かかも!?

大の男が人前で泣くなんて
そんなこと僕にはできま(ry

とりあえず薬師丸ひろ子が出てるので
僕はこの映画に注目しております。
僕は彼女の20年来のファンなのです。

久しぶりに映画を見に行こうかな。

効率さを求めて、気がついたら街も人も<入れ替え可能>になってしまった。あの頃はまだ<入れ替え不可能>な関係があったのかな、感傷かも知れないけれど。

なんと、まだご覧になっていませんでしたか!!
僕は、あの建設途中の東京タワーを見て、金子監督の平成ガメラの一作目で陸自が壊した(笑)東京タワーに巣をはるギャオスの光景を思い出しました。この映画、僕が観たのは2ヶ月ぐらい前になりますが、今でも数々のシーンを思い出すと、あーなんかホロリときます。


>ぽっちさん

>>彼女のなまりに感動しました。作品ごとに違う顔を見せるとは真の女優でしょう。 

あのなまりはすげーすげー。笑。野ぶたとのギャップがいいですね。しかし確かに年取ると涙腺が弱くなる。

>ボクシングファンさん

>>久しぶりに映画を見に行こうかな。

ぜひぜひ。お奨めします。いい映画です。

>風の人さん

>>あの頃はまだ<入れ替え不可能>な関係があったのかな、感傷かも知れないけれど。

そうですね。それが「コミュニティの崩壊」ということなのでしょう。自分たちが失ってきたものが何なのか、誇張はあるにしろ教えてくれます。


>真魚さん

>>金子監督の平成ガメラの一作目で陸自が壊した(笑)東京タワーに巣をはるギャオスの光景を思い出しました。

そういえば真魚さんとは「怪獣友達」でもありましたね。(笑)僕はなんとガメラは3しか見ていないんですよ。(悔)しかしいろんな怪獣が巣を張ったり、繭を作ったり(笑)
ガメラ3の最後で大量に飛んできたギャオスはあれからどうなるんだろう。待たれるガメラ4(まだですよね?)

平成ガメラ三部作とは別のガメラの映画がやるようですね。「ガメラ3」のラストで、ガメラはギャオスの群れと相打ちで力尽きた(という設定になっている)ようです。平成版ガメラは1も2も必見です。金子監督、樋口特技監督によって、怪獣映画にリアリズムが導入されたのは大きな意味がありましたが、ある意味でそれがスタンダードになった今、むしろあえて昭和の怪獣映画っぽい映画を見たいですね。今の特撮は技術は非常に進歩しています。でも、「ALWAYS三丁目の夕日」もそうでしたけど、あの時代の映画の雰囲気、スクリーンの向こうの空間の暗さなどが、今の映画では出せないではないですか。もー徹底的に昭和の怪獣特撮映画っぽいものを作って欲しいなあと思います。

>「ガメラ3」のラストで、ガメラはギャオスの群れと相打ちで力尽きた(という設定になっている)ようです。

そうなんですか。知らなかった・・。あれは死を暗示する終わりだったのですかね・・。ガメラ1、2から通して見て見たいと思います。

>あの時代の映画の雰囲気、スクリーンの向こうの空間の暗さなどが、今の映画では出せないではないですか。

確かに「三丁目の夕日」でCGで再現された東京は、見事なまでにノスタルジー溢れる異空間でしたが、それはそれであり、「あの時代の空気」のリアルにどれほど迫っているかと言えば、また別のものですね。

してみると「昭和の怪獣特撮映画っぽいもの」の周辺にもまだ新しい表現の可能性は沢山ありそうですね。

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