SNS

My Photo

BooksBooks

無料ブログはココログ

« 謹賀新年---冒険的年賀状で修行する | Main | 東京タワーがないんじゃモスラも繭を作れない。-----「Always 三丁目の夕日」 »

January 04, 2006

世耕vs鈴木vsひろゆきネット選挙座談会---茨の道でも進むしかないのだ

元旦の毎日新聞は面白い記事が結構出ていたのだけれど、その中でこれについて手短に。

●ネット選挙:政治は変わる?3者座談会 世耕弘成氏/鈴木寛氏/西村博之氏(2006年1月1日 毎日新聞)(ネットにはサマリーだけがアップされている)

昨年9月の衆院選で大勝した自民党がインターネットに注目したこともあり、公職選挙法を改正してネットによる選挙活動を解禁する動きが一気に加速してきた。果たしてネットは現実の政治を変える力を持つのか。ネットにかかわりの深い自民党の世耕弘成参院議員と民主党の鈴木寛参院議員、巨大サイト「2ちゃんねる」管理者の西村博之氏に聞いた。(同上)

世耕氏の説明は要らないだろう。自民党のネット化の核になっている人物。民主党の鈴木寛氏は僕が参加した、先日の「民主党シンクタンク「プラトン」設立記念シンポジウム」でも第2セッションで抜群の切れ味を見せていた御仁。ひろゆき氏は・・これもいいね。説明不要。

世耕

○良くも悪くもパンドラの箱を開けてしまった(笑い)。自民党がブログに注目し、ブログの人たちを記者扱いで招いて、武部勤幹事長という党のトップが対応した。そのことに非常に注目が集まった。我々としてはブログを政治メディアとして結果的に大きく前進させてしまったのかなと思っています。

鈴木 

○ややお株を奪われてしまったというのが率直な感想です。元々民主党にはインターネットを日本の民主主義のインフラとして積極的に位置づけていこうという議員が多く、ネットを公選法で解禁しようと1998年から3回法案を提出してきた。従来、ネットの積極利用では一定の評価を得てきた。逆に今回自民党さんが重い腰をやっと上げて、ネットに対するスタンスを変えてきた。民主党がネットと言ってもニュースにならないけれども(笑い)、自民党がネットと言うとニュースになる。ネットに精通した議員が多い半面、党全体としての対応は十分でなかったかもしれません。


世耕氏の開催したブロガー懇談会は、その内容はともかく、非常にimpressiveであったのは確かで、あの会を先に開かれてしまったことで決定的にネット選挙化の主導権をとられてしまったのは事実。鈴木氏は民主党との我々の懇談会には顔を出しておられなかったが、現在は民主党のインターネット選挙活動調査会長を務める。元通産省課長補佐・慶応大学SFC環境情報学部助教授ということで、ネットに関して世耕氏に対抗できる民主党の人材としては、おそらく最有力にいる人物だろう。
その鈴木氏をもっても、コメントは引き気味。民主党の「ネット選挙」に関する早期からの取り組みを強調はするが、そこまでで精一杯の印象。

「民主党がネットと言ってもニュースにならないけれども」(鈴木)

そうじゃなくて発信の仕方が悪いからニュースにならないのだ。民主党であることだけが理由ではない。党全体の対応の悪さは認めておられるとおり。

公職選挙法に関して言えば、ようやく改革の機運が高まってきたけれど、元来法廷ビラ以外の「選挙活動のための文書図画の頒布」を禁じた142条を拡大解釈して、「選挙期間中のホームページの更新」を禁じた総務省解釈は、拡大解釈かつ乱暴解釈もいいところ。日本の法運用には、しばしばこうして行政が勝手に解釈した法解釈が、あたかも立法されたもののような重みをもって場当たり運用される傾向がある。民主党はここを突いていくべきであったと思う。片端から違法訴訟していくこともリスクはあるのだが、法解釈がもう一度司法の場にもっと早く戻されるべき問題だった。

面白いと思ったのはひろゆきの以下の発言。

西村
 

○けっこう悲惨なことになるという予測もたつ。政治家がブログをやってました。そこにコメントが書けます。例えば、明日投票日という時期に「○○さんは調査費を暴力団に寄付していたといううわさがあります」と書かれたとするじゃないですか。それが明らかなウソじゃなかったとしても、情報は瞬時に広がり、いちいち否定することが出来ないんですよ。


○30年というスパンで考えれば、リテラシーが十分についてくると思いますが、リテラシーがつくまでの過渡期に被害者がいっぱい出てくると思うんですよ。公選法でネットを解禁にしても、たぶん最初の10年くらいは「あいつらが促進したんだ」とたたかれると思う。「解禁しなければ、こんな変なトラブルを抱えなくてすんだのに」みたいな。茨(いばら)の道ですから、推進している人たちにがんばってほしいと思いますけどね(笑い)。30年間我慢する決意をすれば、30年後の政治家は感謝すると思います。

「30年我慢しろ論」。
「地獄の2ちゃん」の管理人の言葉には重みがあるぜ。

対して

鈴木

○真のネット社会を作りたいと思って政治の世界に入ってきてますから。西村さんがおっしゃる「30年間茨の道を歩む」覚悟はできてます。

頼もしいお言葉。その力強さを実務に反映させてくださいね。鈴木議員。

世耕

○戦後60年間、大マスコミが中立的に報道しているんだという信用を築き上げてきた。選挙の情報はマスメディアから取るのが一番信頼できると。ネットに流れる情報はどちらかというと候補者や政党の大本営発表、あるいはちょっと辛らつな誹謗中傷であったり、あんまり信用できないような空気が長く続いてきたんだと思う。このためネットと政治のつながりが花開くのに時間がかかった。でも、だんだん使い方が分かってきて、静かな形で花が開いてきている。

○基本は政治の意思、政治が動くということが大前提。政治がその気になってネットを使いこなせるかどうか。動かない政治に対してはネットの世界から批判が出てくる時代になっている。

とにかく少なくともこの3名(含ひろゆき)は本気であることはわかる。どれだけ「茨の道」があろうと前に進んでいくしかない、後戻りができないのは確かであって、必要なのは知恵と工夫と根気と才気。公職選挙法改革は官僚ではなく政治がリードして、よもや官僚にミスリードさせるようなことを再現させてはいけない。

【参考記事】

« 謹賀新年---冒険的年賀状で修行する | Main | 東京タワーがないんじゃモスラも繭を作れない。-----「Always 三丁目の夕日」 »

Comments

あけましておめでとうごあいます。ご挨拶が遅れて申し訳ありません。
年末年始ははやりろいろと急がしですね。大量的には楽なはずなのですけど、なんとも気を使うことがおくて。

そしてななか、この記事は衝撃的でした。世耕さんがあのよに第1回ブロガー懇談会を評しのておられた事。それでも続けていきたいと覚悟をおられること。心強く、また身が引き締まります。

世耕
○良くも悪くもパンドラの箱を開けてしまった(笑い)。自民党がブログに注目し、ブログの人たちを記者扱いで招いて、武部勤幹事長という党のトップが対応した。そのことに非常に注目が集まった。我々としてはブログを政治メディアとして結果的に大きく前進さ
せてしまったのかなと思っています。

鈴木
○ややお株を奪われてしまったというのが率直な感想です。元々民主党にはインターネットを日本の民主主義のインフラとして積極的に位置づけていこうという議員が多く、ネットを公選法で解禁しようと1998年から3回法案を提出してきた。従来、ネットの積極利用では一定の評価を得てきた。逆に今回自民党さんが重い腰をやっと上げて、ネットに

対するスタンスを変えてきた。民主党がネットと言ってもニュースにならないけれども(笑い)、自民党がネットと言うとニュースになる。ネットに精通した議員が多い半面、党
全体としての対応は十分でなかったかもしれません。

うーん、このあたり、私が民主党さんに大して退出した「要望書」にも感じた、民主党のくらーい部分に見えるのですよ。内部から声をあげるということがむつかしのならば、外

部から「こういう要望が来ています」と出す事で、何か変わるものがるのでないかと。要望書渡しを企んだのですが・・・。鈴木議員さんとはサイトのプロフィール欄あさて、背点を探したのですが見つからず。
 かなり押しつけに近い渡し方にになてしまたことを、ここでこそり懺悔したいと思います。

-----

「民主党がネットと言ってもニュースにならないけれども」(鈴木さn)

そなことはりません。もしブロガー懇談会を民主党さんが先に企画させて居ましたら、注目は民主党のほうにあつまていたでしょう。

マスコミは政局を求めます。常に混乱を求めます。

どのような情報を与えるか、それは政党に与えられたカードです。
もとも私の個人的信条で言えば、既存のマスコミにも政党からもカードをもらおうとは思いませんが。

少なくとも個々に一人、お手伝いしたい人間がいるのだ覚えておいて下さい。
社旗的豊かさのために。

あけましておめでとうございます。今年もよろしく・・

>うーん、このあたり、私が民主党さんに大して退出した「要望書」にも感じた、民主党のくらーい部分に見えるのですよ。内部から声をあげるということがむつかしのならば、外部から「こういう要望が来ています」と出す事で、何か変わるものがるのでないかと。要望書渡しを企んだのですが・・・。鈴木議員さんとはサイトのプロフィール欄あさって、接点を探したのですが見つからず。

Aaさんともご一緒したシンポジウムで鈴木さんは冴えていたけれど、ネット方面で民主党が直面している種々の事象への認識は必ずしも意識的ではない気がしました。
あの「ネット中継」に関しても、鈴木氏の受け止め方は、非常に軽い印象があったし、民主党のブロガー懇談会のことに至っては知っていたどうかも疑問ですね。一般的に松本さんあたりとの風通しがどこまでできているのか、疑問ですね。
素直に「負けを認めてしまう」清清しさも場合によりけりなんだけど、鈴木さんにもその匂いが漂うのは困ったことです。

「世耕の本気」が際立っており、それにみんなが引きずられている印象ですね。

Post a comment

(Not displayed with comment.)

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/28156/7991077

Listed below are links to weblogs that reference 世耕vs鈴木vsひろゆきネット選挙座談会---茨の道でも進むしかないのだ:

» ネット選挙戦解禁へ公職選挙法改正案HP/ブログ更新を可 [ブログで情報収集!Blog-Headline]
「ネット選挙戦解禁へ公職選挙法改正案HP/ブログ更新を可に」に関連するブログ記事から興味深いものを選んでみました。ぜひ... [Read More]

« 謹賀新年---冒険的年賀状で修行する | Main | 東京タワーがないんじゃモスラも繭を作れない。-----「Always 三丁目の夕日」 »