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March 03, 2006

メール偽装事件と天の配剤---今更だけれど民主党ブロガー懇談会でのこと

傷だらけになっている民主党をこれ以上責めるのは気が進まないけれど、今思えば、出席者として、昨年10月31日の民主党のブロガー懇談会を振り返ると、今回のメール偽装の件の予兆はあったような気がしている。

当時は前原新代表に「デビュー感」と期待感のようなものが大きく寄せられていた時であり、新代表に直接会えるということで我々の間にも高揚した気分が満ちていた。前原代表は基本的にあまりネットをやらない方だという話を聞き、ぜひブログで前原代表の声を発信してもらいたい、ネットで政策のドキュメントを発信してもらいたいという我々の声を聞き、前原代表は、くるりと横にいる松本政調会長の方を向き、「それすぐにやってください」と言われた。
あまりの決断の速さと「行動力」にその場にいる誰もがへーと感じたと思う。我々のような初対面の寄せ集め集団の言う事を、こんなに敏速に取り入れてくれるのだと、ここは非常に好感触であった。事実その後、民主党はシンクタンク・プラトンの構築、耐震偽造専門サイトの開設等々、自民党の後を追う形ではあるが急速に「ネット化」した。

しかし、今回永田議員が、問題のメールを国会で取り上げるに当たり、テレビ局で前原氏に報告を行い、それについて氏が「よく調べてやってください」と答えたという(つまり事実上許可したことになったと報道されている)逸話を聞き、あのあまりにも敏速に指示を行ったあのときの前原氏の様子を思い出したのである。

思えば、ネットというのは、前原氏にとって「なじみの薄い」ものであり、あのときの懇談会でも「そういう方面は苦手である」ということを言われていたと思う。他の議員も、代表にネットを薦めてくださいと言われていた。「民主党のネット化」について即座に指示をしたのは、裏を返せば、自分自身では我々の提案を価値評価できなかったので、部下に任せるしかなかったという見方もできる。組織の長として、部下を信頼して任せるのは当たり前と言えばその通りであるが、ただ振ってしまってはならないのであって、思えば自民党の老獪な政治家たちは、任せた振りをして任せなかったり、部下を信用したと言って信用していなかったり、すさまじい権力の駆け引き、裏をかくか、かかかれるかというぎりぎりの政争を繰り広げながら、政権を奪い合ってきた。田中角栄然り、竹下然り、中曽根然り。そして今は民主党にいるが小沢一郎という人もやはりその政治家の系列に加わる人であった。

おそらく政治と言うのは(と素人が勝手に言うが)このぎりぎりのところがあるのでありリーダーは微かにでも部下に違和感を感じることがあれば、そこで何らかのアクションをとらなければならないのであって、もしも前原氏が、もう少しネットの素養を持っていれば、永田氏の乱暴な怪しい持込話に、もう少し違う対応が出来たのではないかと思うのである。

要はネットリテラシーのことを僕は言っている訳であるが、たった1通のメールの真偽が、ここまで大きな政局になるということは予想できなかったからこそ、今思うとひとしおのものがある。

そして、そういう話を確かあの時も自分はしたのではなかったかと思って、懇談会に出席された「絵文禄ことのは」の松永さんのサイトをごそごそ探していたら、こういうことを僕や他のブロガーは言っていた。久しぶりだが少し引用して見る。

【前原代表】小飼さん、一つ質問していいですか。

 先ほど、一方通行じゃなくて、双方向だということで、プラス面もあればマイナス面もあり、いったことが逆になる話もあると。たとえば、私どもが、まあ私でもいいんですけれども、ブログに載せたことについていろいろ議論してもらうと。で、それに、でも我々がまたリアクションしなければ……リアクションし続けなければいけなくなるじゃないですか。

【小飼】そのとおりです!

【前原代表】そうでしょ(笑)

【小飼】だから、立ち止まらないというのか、すぐに反応を返すっていうのはものすごく重要なんです。だから完成している必要はないです。中途半端でもいいんです。極論してしまうと、間違ってて、明日には180度違うっていうふうにしてもいいんです。「ごめん、俺が間違えてた」でいいんです。その一言で逆に許してくれるんですね。

【前原代表】そこに対するレスポンスをしておかなければならないということですね。

【小飼】そうです。
政治家はブログをそのまま使わない方がいい

【安曇】ブログをそのまま使う必要はないんです。そういう政治家のためのブログに似たシステムを作ればいいんです。だからそのまんま使っちゃったら、もうとんでもないことになりますから。杉村大蔵くんのブログなんか、とんでもないことになってます(一同笑)。

 だから、政治家がねえ、そのまま使っちゃいけないです。それのためのやつをね。

【BigBang】それも含めて技術だと思うんですね。結局、今おっしゃったことはよくわかるんですけれども、やっぱりスルーの技術と、レスポンスの技術っていうのは、ちょっとリアルタイムと、ブログ、ネットワークで違うところがあると思うんですよね。でも、こうやって今、我々にレスポンスしていただいたのと同じように、基本的にはレスポンスすべきだし、やっている。ただ、スルーも必要だね、という、技術ですよね。マネージメントの技術だと思うんですよね、ネットで発信していく。それはやっぱり、ある程度の期間を研究してやっていかないと、なかなか、じゃあインターネット解禁されてポンとやろうと思ってもできないと思うんで、今からですね。   (絵文禄ことのはより

まさに、インターネット時代の政治にとって、マネージメントの技術とスキルが問われたのが今回の出来事であり、それは一朝一夕にできるものではないのである。怪しい情報に対するマネージメントとスルーの技術、それはそう簡単に出来ませんよと言っていたあのときの自分の発言は、今回の事態を見透かしていたとまでは決して言えないけれど、我田引水の見方をすればそう大きくは外していなかったと思っている。

今の民主党は、旧来の政治家たちが持っていた権謀術数を潜り抜けるしたたかさにも、ネットに象徴される新しい「闘い」を乗り切る技術も、いずれをも欠いた状態であり、その両端の欠損が今回のことで、鮮やかに浮き彫りにされてしまった。

天は思わぬ配剤を行うものである。

しかし、これを遅かったですねというのはたやすいことであるが、物事はどこからスタートしても遅すぎることはないはずである。今後も天の意外な配剤は続くであろうから。

【3/20 訂正線部分削除】

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Comments

絵文禄ことのはの主催者である松永英明が、かつては河上イチローを名乗っていたアーレフ(オウム真理教)出家信者の福井利器であることをまだご存じないのですか。
http://espio.air-nifty.com/espio/2006/03/post_90ef.html
http://yokohama.cool.ne.jp/sinzinrui/deeva.html

>絵文禄ことのはの主催者である松永英明が、

ご心配なく。
http://b.hatena.ne.jp/BigBang/?word=%E6%9D%BE%E6%B0%B8%E8%8B%B1%E6%98%8E

#この記事は野田氏の公開質問の前に書かれたものです。(別にコメントさせていただきます。)

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