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August 12, 2006

「世田谷一家殺人事件」と11日の朝日報道の真意

【前記事】
「世田谷一家殺人事件」と、あの時代の「深い浅ましさ」について(BigBang)

11日の朝日新聞で「警視庁、異例の論評・世田谷一家殺人事件描いた本」とし、警視庁が7月19日に、警視庁が当該書の記述に関して異例のコメントをしたという記事が出たので、再度触れる。

問題を指摘したのは(1)侵入方法(2)殺害方法 (3)被害者の致命傷 (4)けがを負った被疑者の治療方法 (5)パソコン操作(6)残された指紋 (7)遺留品 (8)逃走方法 (9)被害者らの当日の行動 (10)被害者の親族 ----の計10点に関する記述。
本には、犯人が一家を殺害後、室内のパソコンを使って仲間とメールをやりとりした/侵入したのは男3人---などのくだりがある。これに対し、捜査一課は、犯人が「劇団四季」などのウェブサイトに接続した形跡はあるが、メールをやりとりした跡はなく、現場の状況から侵入は男1人と断定している。(2006年8月11日 朝日新聞)

ちなみにメールとネットの箇所は「世田谷一家殺人事件」書中ではこのように記されている。

Hは、そのパソコンからいくつかのサイトにアクセスした。ある研究所(埼玉県内)、ある化学工場(宮崎県内)、ある研修施設(被害者宅近く)、まずこの三ヶ所にアクセスした。
(中略)
カシャカシャカシャ・・・軽やかにキーボードを叩く音が続く。Hは報告と追求を交えてメールを打ち込んでいた。
(中略)
2人のどちらかが見つけ出してきたバニラのアイスクリームを、犬のように貪った。報告を済ますと、そのメールをアドレスごと削除した(BigBang注:おそらく匿名アドレスのアカウントを削除したという意味か)。・・・・・・・・そして面白半分にいくつかのサイトをサーフした。
(世田谷一家殺人事件)

また以下はWikipedia。

# 2階の浴室では、浴槽の中に書類などが散乱しており、このことから犯人が家の中を物色して不必要な物を浴槽に捨てたことが考えられる(浴室の中で仕分けしていた可能性もある)。また、2000年正月分の年賀状だけなくなっていた。
# 2階の居間では、ソファーにカード類、その近辺には手帳や運転免許証など生年月日の分かる書類などが仕分けされていた。
# 犯人が1階にある被害者のパソコンを操作した可能性がある。通信記録を解析した結果、犯行時刻以降から翌朝午前10時過ぎまで数回に渡りインターネットに接続されていたことが判明した。一方で、パソコンの電源ケーブルは発見時には抜け落ちており、マウスは被害者以外の人物によって触れられたような形跡があった。

 * 犯人がパソコンを操作していたことが事実だとすると、犯行時刻の午後11時30分ごろから、義母が一家4人の遺体を発見する数十分前に当たる午前10時過ぎまで、犯人は半日近くもの間、被害者宅に潜んでいたことになる。
    * 接続先は被害者の会社のサイトから、大学の研究室のサイトや科学技術庁のサイトなど専門色の強いサイトまで含まれていた。また、犯人は劇団四季(被害者があらかじめパソコンに登録していた)の舞台チケットを予約しようとして失敗した可能性がある。
    * 当初はこれらの通信記録が犯人によるものではなく、インターネットのサイト情報を自動的に拾ってくる「巡回ソフト」によるものという見方もあった。(世田谷一家殺害事件(Wikipedia))

*前記事で私が触れた「書類」とは、この2階に捨てられていた書類である。

それはともかく、少々不可解なのは、今になって警視庁の見解を記事にした朝日新聞の意図である。

既に7月19日にこうした記事も出ている。(朝日新聞の当時の記事は確認していない)

世田谷一家殺人事件本に警視庁がコメント
 東京都世田谷区の会社員宮沢みきおさん(当時44)ら一家4人が殺害された事件を題材にして、6月に出版された「世田谷一家殺人事件 侵入者たちの告白」(斉藤寅著、草思社)に対し、警視庁捜査1課は19日、「内容は全般にわたり根本的に事実と異なる」との異例のコメントを発表した。

 同書は侵入や殺害方法、被害者の致命傷のほか、犯人が自分で行った治療行為やパソコン操作などを具体的に記述。遺留指紋や遺留品、逃走方法、被害者の当日の行動などについて「新事実」として記している。

 捜査1課によると、同書に書かれた侵入から逃走に至る各場面はことごとく事実と異なり、誤解を生じさせる恐れが極めて高く、今後の捜査に悪影響を及ぼすことが懸念されるため、あえてコメントしたとしている。

 草思社と斉藤氏は「本書は著者が取材の過程で知り得た情報をありのまままとめたもので、あくまで事件解決の一助となることを願って出版したものだ。捜査を妨げる意図はまったくない」とコメントした。(7月19日・日刊スポーツ)

今朝になって、なぜ朝日新聞が7月19日の発表に関して再度触れたのかは、記事を読む限りはっきりしない。

記事後半では、著者の斉藤寅さんが、以前は週刊新潮の記者をしており、草思社以前に雷韻出版に原稿を持ち込んでいたが、同社山田社長によれば報道内容と異なる点を指摘しているうち、連絡がとれなくなったとしている。山田社長は出版する約束を破られたので、斉藤氏を相手に民事訴訟の準備中だとか。また斉藤氏は朝日新聞の取材依頼に対しては「ノーコメント」を貫いているなどの情報が掲載されている。

あるいはこのあたりが新しい材料なのかとも思うが、この時期に再度後追いするほどの材料があるとも思えず、ちょっとこのあたり桜田門からのプッシュが再度あったのかなあ、とも思わせられるのであるが。

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