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October 29, 2006

ソフトバンクのCMは今も「ボーダーフォン」-----予想外割のギリギリ落とし穴

よく消費者金融や、生命保険のCMを見ていると、最終画面の下のほうに、米粒のように小さい文字が数秒映っていることがある。言うまでもなく、あそこには、契約関連で明記しなければならない条項や、例えば消費者金融であれば「借りすぎに注意しましょう」とか、告知する企業にとっては、余り言いたくないけれど、一応書いておかないと怒られるので、書いておきますよみたいなことが書いてある。

で、「通話料・メール代 \0」を繰り返し言っているソフトバンクの「予想外割」TVCMである。画面下のほうを見ると、米粒どころかノミかシラミくらいの大きさの文字が並んでいる。しかも5秒どころか3秒くらいでぱっと消える。およそ人類には全く読むことができない。絶対誰も読むことのできないものを、絶対読むことのできないような表示の仕方で表示して、あれで何かがクリアされるということ自体が不思議だが、ソフトバンクの「予想外割」の告知の仕方は、「ボーダーフォンボーダフォン」を引き継いだからでもないだろうが、それこそ「ボーダー」である。

実際には通話やメールが無料であるなどということは、ほとんどない。ということが、あの下の小さい文字にゴニュゴニょ書いてあるわけで、まあ詳しいことはここ↓

ソフトバンクの「予想外割」は本当に安いのか(ケイタイWatch)

あたりを読んでもらえればわかると思うが、要点をまとめてみる。

月額2,880円で音声通話無料、メールも無料というのが、「予想外割」のウリであるが、ざっと4箇所くらいはすぐに問題点が目につく。


(1)予想外割の核=「ゴールドプラン」は、本来、月額9,600円でソフトバンク携帯電話同士の通話が基本無料となる料金プラン。他の携帯電話会社に対しては適用されない。ソフトバンク同士のみで通話を行ない(一部時間帯を除く)、ソフトバンク同士のSMSと携帯電話番号を使ったMMSしか利用しない場合に限られる。


(2)ではなぜ月額9,600円のものが2,880円になるのかというと、2006年10月26日~2007年1月15日にかけて実施される「ソフトバンク大創業祭キャンペーン」の期間中に契約した場合の料金である。 その後はおそらく9,600円。(はっきりしない)


(3)メールが無料という言い方もおかしいのであって、正確にはSMSとMMSのみである。これをメールとひとまとめに言ってしまうのは、きわめて誤解が生じる可能性が高い。


(4)しかも時間帯にも問題がある。「無料」が適用されるのは、1日のうち約20時間。21時~24時59分の約4時間は完全な無料ではなく、この時間帯の1カ月間の累計通話時間が200分(3時間20分)を超える場合、30秒毎に21円の通話料金が発生する。

特に(4)の例外枠とされる、「高額時間帯」は、要注意である。1ケ月でたったの3時間20分。1日あたりに換算すれば、わずか7分程度でしかない。しかもこの時間帯は、若者であれば、ちょうど恋人同士だとか、友人同士で長話をしたい時間帯であろう。「安いはずの」ソフトバンクの携帯同士で長話を毎日30分程度したとすれば、オーバー分は月に700分。この700分には30秒で21円の通話料金が適用されるから、何の割引も他に使わなければ、28,000円以上もの通話料金が発生する。

『予想外割』、すべてのメール代を0円に!」というキャッチも、最初に聞くと非常にインパクトがあるけれども、実際には前述どおり、SMSやMMSのみ。「すべての」という表現は、適切であるとは言えない。


他社向け通話料は、今までの通常プランの一番安いバリューパックよりも高い設定。無料通話もない。ウィルコム定額プランと比較して、1.25倍(深夜2時~朝7時)~2.32倍(土日祝・昼間)(対固定の場合は、1.6倍~2.9倍)
ソフトバンク・ゴールドプラン(予想外割)の落とし穴 

まあ、その他にもスーパーボーナスプランの問題点とか、いろいろネットには出揃っているから参考にしてもらいたいけれど、ここで一言触れておきたいのは、広告表現として、誇大で不正確の部類に属さないだろうかということ。

例えば、社団法人日本広告審査機構は、広告のウソ、誇大、わかりにくいなどの苦情を受け付け、審査する機関。 (公正取引委員会の様に法的措置を取るのではなく、制作者に注意を呼びかける。とされている)今回のソフトバンクのメール0円CMあたりは、料金制度の例外規定の細かさを全くといっていいほど訴求できていないために、相当ボーダーラインであると感じるが、同審査機構たりで、何らかの働きかけをしてもいいのではないだろうか。

全ての消費者が、商品をネット、ブログ等で十分比較研究してから購入するべきであるといえば、その通りなのだが、特に携帯電話は若年層がヘビーユーザーであるだけに、CMなどで何度も繰り返される「美味しい部分」だけに惹かれて購入する可能性は高い。誤解を誘いやすいわかりにくい広告であることには間違いはない。

携帯電話では、複雑な機能や料金体系が、一目では理解できないことが多くなってきているだけに、情緒や雰囲気で訴求することは、大変に危険である。高校生の子供を持つ家庭に聞いたところでは、最近の一般の高校生の1ケ月のパケット料金は、割引適用前(定額制の料金プランを適用しないとすれば)だと、数十万円にも及ぶことが普通にみられるという。

今回のソフトバンクに関してウソ広告とまでは言わないが、関連機関は、改善勧告なり警告なりをを出してもいいケースのようにさえ思う。

【加筆】
引継ぎ会社はXボーダーフォン→○ボーダフォンという指摘を受けましたので修正しました。記事タイトルは、記事の趣旨として書いたものなので変更しません。

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Comments

支那に行けば先祖が支那人だと言い、半島に行けば親が半島人だと言い、欧米に行けば自分は日本人だと言い、日本ではシャベツに苦しみながら努力してきたと泣くようなヒトの言うことは、全て眉に唾を付けながら疑ってかかる必要があるということでしょうねw

と言いながら、自分も平成電電が潰れて電光石火から料金そのままでヤフーBBに移行したんですけど、この低料金がいつまで続くか、どうせインチキなやり方でこっそり値上げするんだろうな~と、困っていますw

ご無沙汰です。
もう忘れられかけていましたが、ヤフーBBの新規獲得のときも混乱が酷かったですね。まあ携帯の場合、ADSLよりもさらに基盤になっているツールだから、今日昨日のような混乱があるのは非常にまずいわけですが、とにかくあの広告手法は頂けません。

で、民族的なことは置きましょうよ。

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