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April 27, 2007

邯鄲の夢(2)-- 蟻の棲むところ

あの時代の西武セゾングループには、独特の企画書の様式があった。それは、大きな1枚の紙に、まるで蟻が這っているかのような、細かな字をぎっしり書き込むというスタイルだ。通常企画書は、文字が多すぎてはいけない、なるべくビジュアルでわかるようなシンプルな言葉でまとめろと言われてきた僕には、初めて見たそれは異様だった。

通常のB4の紙ではとても足りないから、それを何枚か張り合わせる。数枚ほど貼り合わせれば、B2ーB1程度の大きさになる。その巨大な紙の隅から隅まで、まるで蟻が這いまわるような小さな文字で、テーマについてのあらゆる派生したイメージを書きなぐるのである。「企画書は1枚で見せる」これが、堤清二氏の指示であったから、そういうスタイルが出来たと誠しやかに言われていたが、本当のところはわからない。

その企画書を、商談の席では相手の前で威圧的に机一杯に広げる。グループの力と権勢を誇示するように、心理的効果もあったと思われる。

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April 23, 2007

邯鄲の夢(1)-- 闇に逃げた猫

中国の故事に「邯鄲の夢」と呼ばれる、よく知られた話がある。

「中国の青年廬生は、楚国の高僧に、人生の教えを乞いに行く途中、邯鄲の宿に泊まる。
 この宿の亭主は、不思議な枕を持っていた。この枕をして眠ると、瞬時に悟りが開けるという。亭主の薦めで、廬生も、その枕で、一眠りすることになった。
 枕に頭をつけると、たちまち勅使が現れ、楚国の帝が、廬生に位を譲ると言う。廬生は戸惑いながらも、輿に乗って宮殿に行き、王位に就く。やがて、五十年が経ち、廬生は、一千年の寿命を保つという仙家の酒を飲み、長寿を祝う酒宴を開いて舞を舞い、限りない栄耀栄華を尽くした日々を送るが、宿の亭主に、食事が出来たと起こされる。すると一瞬のうちに宮殿は、元の鄙びた旅宿に戻る。盧生があくびをして目を覚ますと、呂翁が相変わらず傍らにいる。宿の主人は、盧生が眠る前に 黍 ( きび ) を蒸していたが、それがまだ蒸しあがってもいない。
 廬生は、王位に就いての五十年の栄華も、人生そのものも、泡沫の夢だと悟り、枕に感謝し、故郷へと帰っていくのである。」

ざっとそんな話だ。

ちなみに、邯鄲は能楽の演目にも加えられており、そこで使われる男面は、「邯鄲男」と呼ばれる。「人生に迷った男、邯鄲。眉間に八の字皺が描かれ思索を廻らす哲学青年を表現。 また憂いがあるので若い神にも使用。」

とされているが、男、廬生は長い夢から目覚めた時、むしろ清々しい気持ちにさえなって、そこから去っていくのである。その清々しさも、能ではこの「邯鄲男」の面で、表現されるべきとされている。

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April 21, 2007

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楽天vsTBSバトルの再燃に思う---誰が退屈なのか、何が新しいということなのか(CNET Japan IT's Big Bang!)


April 18, 2007

「失われた町」が導いてくれた場所---与那覇大智さんの個展に行ってきた

Yona

以前ここで、三崎亜記さんの「失われた町」についての書評を書いたのだが、(「失われた町」(三崎亜記)---澄み切った不条理な悲しみ)それをきっかけに、この書を読んで下さったという、画家の与那覇大智さんから、創作上のインスピレーションを受けることができたというメールをいただいた。で、与那覇さんの個展が銀座で開かれているというご案内もいただいたので、風の気持ちのいい日、銀座の個展会場に行ってきた。

会場に与那覇さんらしき方をお見かけしたが、こそっと入って一通り見てからおもむろに(笑)ご挨拶でもと思っていたが、気がつくと資料を手に持って与那覇さんが目の前に立っておられた。
「BigBangです」と挨拶すると、「わかっていました。なぜでしょう。」と笑っておられる。どうも会場に入ってきた瞬間にばれていたようです。ほんとになぜでしょう。ぎゃふん。

それはともかく、ひとしきりお話をすることができた。

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April 12, 2007

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ダルフール紛争をGoogle Earthで見る----Googleの苦いプレゼンテーションは有効だ。(CNET Japan IT's Big Bang!)

April 09, 2007

スーダラ節の時代がようやくわかったように思った。---植木等の苦悩

車の中で、NHK教育の「植木等さんをしのんで スーダラ伝説~植木等・夢を食べつづけた男」を見ていた。あ、植木等の追悼番組だ、程度にしか思っていなかったのだが、内容に引き込まれてしまった。

植木等という人が、寺の息子で真面目一徹で、あの「スーダラ節」だの「無責任男」だのを苦痛を伴って演じ続けていたということは聞いていたけれど、実際ホンマかいなと思っていた。しかし番組では生前の植木のインタビューを3日間・6時間にわたって行い、そこに日本の戦後芸能史を重ねていくという作りだったのだけれど、驚きました。本当に悩んでいたんですねえ。あのイメージと自分の精神の乖離で。

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April 07, 2007

都知事選で選管が映像削除要求---ではYouTubeに公平に投稿したらどうなる

選挙になれば、YouTubeの存在が波紋となるであろうことは前から予想されていたわけであるが、東京都知事選で「ある候補者」の政見放送(ご存じの方はご存じの通り)が「爆発的ヒット」となり、ついに選管を動かす事態となっている。

東京都知事選に立候補したある候補者の政見放送が、3月末にYouTubeに投稿された。当選の可能性が薄い“泡沫候補”だったが、特徴的な外見や話し方、過激な内容がネット上で話題になり、再生回数は、削除されるまでの約1週間で50万回以上に上った。削除後も同じ動画がさまざまな動画投稿サイトにアップされ、それぞれ数万回~10万回ほど再生されている。

選管困惑…都知事選“泡沫候補”がYouTubeで浮上 Web2.0が選挙を変える?(iza)

で、ついに削除依頼がされた。

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April 01, 2007

「2ちゃんねる」ついに閉鎖、「Second Life」へ移転が決定。

昨年来、閉鎖騒ぎが何度も噂されていた世界最大の掲示板、「2ちゃんねる」に関する大ニュースが飛び込んできて、ご存知の通りネットでは大騒ぎになっている。

4月1日、「ニコニコ動画」γ版のプロモーションのための会見場に現れた、西村ひろゆき氏が語ったところによれば、現在の2ちゃんねるは4月いっぱいで閉鎖さ れ、その後は、4月中にも日本語版がスタートされると言われ、ここのところ急速に注目が集まっている、あの「Second Life」に全面移転されることが決まったという。

報道によれば、ひろゆき氏が敗訴決定した法廷訴訟の、賠償総額は既に3千万円以上とも言われており、一部ではドメインの差し押さえが試みられているという ことは何度も報道されてきた。これまでメディアに対して強気の姿勢を崩さなかったひろゆき氏であるが、その一方で相当追い詰められていたことも確かなよう だ。

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Yahooを巡るOracleとRed Hatの攻防に見る「競争の裏側」(CNET Japan  IT's Big bang!!)


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