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December 02, 2007

スポーツジムとネルソン・マンデラとMTV

MTVを見ながら、しばしばジムで、だらだらマシンをやったりしているんだけれど、今日のMTVはいつもと様子が違っていた。

どうも↓これをやっていたらしく

[字]Staying Alive: Meeting N.マンデラ◇<MTV THINK LOUD:HIV/AIDS 2007 世界 エイズデー 24時間SP>南アフリカ共和国全大統領ネルソン・マンデラとビヨンセがホストを務めHIV/AIDSの正しい知識を伝える特別番組。 1日 (土)16:00~17:00<初回放送> 12/1はHIV/AIDS問題への意識向上を目指して全世界的にキャンペーンが展開される、世界エイズ デー。今年もMTVでは、世界中のMTVでこれまでに制作されたHIV/AIDS問題に関する番組を集め、1日午前6時~翌2日午前6時迄、24時間にわ たる世界エイズデー・SPを放送。 MTV Mobile & PC >>> http://mtvjapan.com

僕が見ていたときには、世界で「悩みを抱える」4人の若者が、ネルソン・マンデラに教えを請いに行くというようなコーナーをやっていて、その内容に引き込まれてしまった。

4人の若者というのは、1人はウガンダでエイズ救援のボランティアをしている。貧しい中でボランティアどころか、自分の食べるものも怪しいというか、そんな状態で医療も教育も、資金のないない尽くしでやっていて、エイズ患者はどんどん死んでいく。明日が見えないというか、希望が見えない。自分も実はエイズ検査では陽性が出ている。もう彼はやめたいと思っている。

もう1人は、ビルマの民主化運動に関わり、タイで亡命生活を送りながら祖国の活動を支援している若者。親類や友人が捕まって拷問にかけられたり、収容されたりしている。それも自分の活動のせいで。その迷いで自分を責めている。

後の2人はイスラエルに住む青年と、パレスティナ人の若い女性。2人も肉親を「相手に」殺された経験を持っている。双方の和解に絶望的な気分になっており、また恨みの気持ちから自分を解放することができない。

マンデラは、彼らそれぞれに、自分の体験を基にしたアドバイスを与えるんですが、これが結構重みがありました。このあたりでぐっと引き込まれてしまったんだけれど、民主化運動とか、平和運動、あるいはエイズ撲滅もそうなんだけれど、「絶対的に正しい」はずの行為においても、というかそういう行為ならではというか、「サタン」が至るところにいるわけですね。つまり肉親との確執とか、友情や恋人との板ばさみとか、ただただ現実が過酷で無力感や挫折感、時には罪の意識に苛まれるとか。

思うに、そうした部分は人間の弱みであるし、そうした活動のためにはマイナスになると一般的には思われるから、当事者も出さないし、そうした悩みに答えられる人も、またあまりいない。
そういう意味で、この番組が得がたいものであったのは、そこをしっかり出していること。少々世界が拡散気味ではあったけれど、マンデラの一言一句は説得力があり、そうした「サタン」を乗り越えてきた人間だけが発することのできる重みがあった。つまり、言葉が上滑りしていない。4人が4人とも明らかに力をもらっていく様子が見て取れたし、人が絶望の中から、ほんの僅かな言葉で救われていく様子に、少しぐっときてしまった。

で、僕は知らなかったのだが、マンデラが大統領になった後、南アフリカでは、全国いたるところで市民の集会を行い、そこでかつての被害者と加害者、たとえば黒人を牢獄でひどく痛めつけた収容所の職員と被害者とか、その家族とかの対面と対話を行った。何百箇所となくやったらしい。そこで、当然被害者は加害者を罵り、恨みを吐く、加害者は時に泣いて詫び、あるいは当時のどうしようもない事情を訴える。

驚きなのは、こうした集会のほとんどで、加害者と被害者とが和解というか互いを理解し許すことになったとマンデラが言っていたこと。実際、南アの人種差別政策=アパルトヘイトからマンデラの黒人政権樹立という激変の中で、ほとんど血が流れていない。これは奇跡であったと彼自身も言っている。27年の獄中生活の末に、そうした奇跡に辿り着く。南アを「奇跡を起こした国だ」と言っていたけれど、それは確かに奇跡というか稀有なことだったと思うし、現在逆境にある人に対して希望を与える。

そして、この加害者=白人、被害者=黒人というのが我々の定式だけど、その逆も行ったこと。つまり被害者としての白人が黒人を追及するというような図式もあったということ。いわく、彼のやったことは「すべての黒人支配と白人支配に反対することだった」と。うーむ。

細かいところはきりがないけれど、いい番組でした。

後から番組表を見たら、ビヨンセも登場していたのか、それは見たかった。それにしても、ジムで運動している皆様。いつもは2人に1人くらい、MTVを至るところでつけているのに、今回の番組は音楽も流れないし地味だったのか、番組が始まると、軒並浦和レッズかバラエティ番組に逃亡?(笑)し、室内を見渡す限りこの時間にMTVを見ているのが、僕しかいなかったのが、残念というか複雑な気分でした。

まあジムで運動をしながら見るにふさわしい番組じゃなかったか。僕が変なのかもね。

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Comments

ネットのオンラインでは不可能なことです。
また、映像はヒントにしかなっていないので、
現場のライブに立つことが大切なんですね。
ただ、BigBangさんに実感があるのならば、
それは、BigBangさんが別のライブで体験しているから、
よくわかるのだと思います。

それと、「けもの道」もライブの一つではありますが、
ライブはいくらでもあります。
繰り返しになりますが、ネットのオンラインはライブではありません。

話は脱線しますが、トレーニングは、
大腿部を鍛えていればいいようですよ。
それと、ネットのしすぎは大腿部から痩せます。
なので、もし、ネットをライブにしたいならば、
椅子には座らず中腰で(止まったスクワット)ならば、
立派なものです。(笑)
あと、人はなぜデブになるかというと、
体重で大腿部を鍛えるための自然な摂理でもあります。
もしダイエットで大腿部も痩せてしまうと、
とんでもない目にあいます。

ども。岩下さん。わたくしが大腿部を鍛えたいと思っていることがよくわかりましたね。笑 

以前「嵐の夜に」でおことばを頂いたazkinと申します。
お久しぶりです。

どうもazkinさん、お久しぶりです。まだ読んでいただいているようで・・ありがとうございます。

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