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November 10, 2010

ビルマの辿ってきた道。11月13日アウン・サン・スーチーは解放されるのか。

Suki

Juntaの行ったビルマの総選挙は(予想通り)酷いものだった。詳細は省くが、オバマ大統領は、「Myanmar election was neither free nor fair」と表現している。まさにこれが「民主化へのプロセス=ロードマップ」を明言して我々を欺いてきた(何度目かの)挙句の果ての結果である。

ビルマがここに至るまでの数年の経緯は当ブログの記事でかなり追えると思う。どれもかなり長文だけれど、時間と関心のある方は読んで欲しい。

【参考】
ミャンマー(ビルマ)情勢緊急集会----これまで何がおきてきたのか」(JVJA主催)出席報告(1)-(3)(2007年)

さらに、今回の総選挙に先立つ憲法改正の選挙の折に行った数々の非道は以下のリンクに詳しい。

ビルマ国民投票 当局による不当な圧力・脅迫行為の例(2008年)

ビルマ、パゴダの影で-----ビルマ憲法国民投票を間近にして(2008年)

アウン・サン・スーチーさんに関しては当ブログには、スーチーさんの親しい知人である宮下夏生(みやしたなつお)さんをインタビューした記事がある。

アウン・サン・スーチーという意志-----序章~第二章(2007年)

タイ国境付近で拘束されたAPF通信の山路徹さんが無事解放されたニュースが今夜流れた。これはわずかな僕の精神的な救いになっているけれど。(山路さんに関しては快・不快含めて様々な話が流れているけれど、できれば近いうちに整理してみたいと思っている。)

ここでは少しだけ。

この期に及んで「ミャンマーに行くならミャンマーの法律を守れ」と主張する人が出てくるとは驚愕である。これらの人たちは20年前の選挙の結果と軍政の違法行為、そして今日に至る経過も何も知らないし、興味もないんだろう。

ミャンマー軍事政権は、20年前に行われた1990年の総選挙の結果勝利した、スーチーさんの率いるNLDに対して政権を引き渡すことを拒否し、国内の少数民族や国民に対してすさまじい人権侵害を行っている。(上記の当局による不当な圧力・脅迫行為の例を見て欲しい)かかる政権の行う選挙を取材しようとするのは、ジャーナリストにとって当然の行為だ。

例えば線路に人が入る。交差点の真ん中で老人が倒れる。見かねて飛び込んだとき、赤信号を守らなかったと言って責めるのか。山路さんの話はそういう話だ。交差点から脱出するときに転んでけがをした。それは本人の不注意かもしれないが、赤信号を守れと言う話じゃないだろう。

それは、「あなたや私の暮らすのんきな国」日本の銀座の真ん中で信号を守れ。なぜならそれが法律だから。という話とは天地の違いがある。その違いにすら想像を巡らせることができなくても成長できるこの国の不幸を嘆く。

ネットの中で時折、亡霊のように現れる「自己責任論」は、このことを全く取り違えている。そもそもジャーナリストは「自己責任」を諾として活動している人々である。
山路さんの行動を軽率と批判する人は、テレビや新聞のニュースは一体誰がどうやって獲得していると思っているのだろうか。特に日本メディアは海外支局を不況の影響で大幅に削減しており通信社のニュース横流しが多くなっている。日本人フリージャーナリストの取材は我々にとって事実を知る上で不可欠である。世界について知りたくないなら、あなたが自分の目を覆っていればよい。僕はご免である。

金儲けのためにやっていると嘲る人々がいる。考えても見て欲しい。こんな仕事が「儲かる」と思うのか?命の危険と引換に得られるギャランティが商売として割がいいのかそうでないのか、冷静に考えてもらいたいと思う。

それ以外にも山路さんに関しては個人的な誹謗中傷を同じ仲間の「ジャーナリストを名乗る」人が行っているのを見て本当に気分が悪かった。

もちろん毀誉褒貶はどんな人物でもつきものではあるが、あまりにも品が悪く目をそむけるようなものがあった。

長くなった。

ビルマは11月13日に大事な節目がある。


【バンコク=深沢淳一】ミャンマーの軍事政権筋は6日、読売新聞に対し、2003年から自宅軟禁下に置かれている民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさん(65)が「11月13日に解放される」と語った。
 ミャンマーのテイン・セイン首相は10月にハノイで行われた東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議で、スー・チーさんは「11月のいずれかの時期に解放されるだろう」と述べていた。ただ、スー・チーさんが率いていた「国民民主連盟」(NLD)は、ミャンマーでは20年ぶりとなる7日の総選挙への不参加を決めて5月に解党し、現在は非公式な団体になっている。選挙後にスー・チーさんが自由の身となっても、軍政が政治活動をどこまで容認するかは不明だ。


幾度も約束を反故にして国際社会の追求をかわしてきた軍政である。今回の約束を守るかどうかは誰にもわからない。その上、軍政はスーチーさんに対して釈放してはすぐにまた別の理由をつけて軟禁するということをこの20年の間に繰り返してきた。

※スーチーさんは

1989年7月ー1995年7月10日
2000年9月22日-2002年5月6日
2003年5月30日ー現在

と3度に渡る拘束を受けている。2009年5月には、アメリカ人の男が自宅に侵入したのが軟禁条件違反に当たるとして、「国家転覆防御法」違反の罪で起訴された(この月の末には軟禁期限を迎えるはずだった)

しかしそれでも。

一方で期待を込めて、一方で危惧を感じながら間近に迫ったと思われる11月13日を迎えたい。

Facebook上の世界最大のビルマ民主化支援拠点である「Support The Monks' Protest In Burma」(2007年9月僧侶らのデモがビルマ全土を襲ったときに成立)は445,000人余りの賛同者を持つが、この日を迎えるに当たり、Facebookやツイッターのアイコンを彼女の写真と解放のメッセージに替えて軍政への圧力とするように呼びかけている。このリンクとメッセージを最後に紹介しておく。

Support The Monks' Protest In Burma


If you believe in Peace, Human Rights and Democracy,
If you believe that Nonviolence Resistance is the weapon of the Strong,
If you believe in Mahatma Gandhi, Martin Luther King Jr., Nelson Mandela, and AUNG SAN SUU KYI…
Then, you must believe in changing your profile picture to our “We Stand With Daw Aung San Suu Kyi” lo...

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