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July 03, 2011

しょうがない運命はない

美容院のアシスタントの子が福島出身だと言うのでどこですか?と聞いたら言い淀んでいてよく聞いたら警戒区域にある町の名前を教えてくれた。
ご両親はしばらく避難所→仮設住宅を経て仙台に移転された。原発が見えるとこですと笑うので聞いたら1km圏内だそうだ。

それは大変でしたねえとまでは言葉が続くが。

「仮設住宅ってすごいんですよ。でっかいテレビも最新型の冷蔵庫も全部ある。テレビなんて50インチくらいじゃないかなあれ。あ、わかんないけどでっかいです。うちなんかよりずっとすごいし、前の家よりもすごいです(笑)」

避難所に数ヶ月いて、やっと入れた仮設だけれどお父さんの仕事が仙台で見つかったので仙台に行く事になった。

仙台へ行く前に一時帰宅されたと言う。高台にあり津波は免れた。
「冷蔵庫の中は見ないでおいたって言ってました」と。そかそか。そうだよねえ。
お兄さんは福島の自衛隊で遺体回収をしていたそうだ。「最近休みが取れるようになったらしいです」。

少しずつ引き揚げてるからね。少しずつ。

ここは同じ国なのだけどな。海も遠い。山も遠い。

帰る時に笑いながら言っていた。「でもオヤジは原発で働いてましたから」。でも?(だからしょうがないんです)と言いたかったのかなあ。もしそうなら、しょうがなくはないよ。しょうがなくはない。

しょうがない運命はないし、しょうがない命もない。
しょうがない不幸もない。
しょうがない犬も猫もいないし、しょうがない牛や豚もいない。

地上にも空にも。どこにもない。


※FBにあげたものを少し改変しました。


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