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August 11, 2011

南相馬へまた行ってきた 野馬追/ひまわり/花火 (4)

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【前章】
南相馬へまた行ってきた 野馬追/ひまわり/花火 (3)

昨夜は、ツイッターで知り合った南相馬出身で今は東京にいる佐藤さん(@sunsunmylifeさん)のご実家に、ボランティアの方々と一緒に招待していただいた。佐藤さん、本当にありがとうございました。

思えば、被災を受けた方達とこんなに話をさせてもらったのは、初めてのことだ。僕は前にも書いたように、相方が会津の出身なので、福島には年に何回も来ている。しかし、浜通りには震災まで来た事がなかった。元気なこの街の日々を知らない。同席したボランティアの方たちもみなそうらしい。佐藤さんと、佐藤さんのご両親の話に聞き入る。

この季節は南相馬の人たちにとっては本当に特別な時なのだとわかった。

「本当なら今日は原町は馬で溢れて、観光客がいっぱいで、みんな街に帰ってきて。ちょうど今時分は盆踊りでねー。原町に馬の来ない野馬追なんて野馬追じゃねーよ。。」

何度も何度も「あの日」が来るまでの町の様子を語ってくれる佐藤さん。

お母さんは、警戒区域となってしまった小高の出身。ご実家が大変なことになった。「家庭菜園をしてたけれど、原発事故以来、やめました」と淡々と語っておられた。
息子さんのツイッターが縁で集まった見も知らぬ遠くから来た我々のことが不思議で、興味深くてしかたがないご様子だった。

原発が水素爆発したときの避難の様子。その緊迫感ある話。


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僕たちは東京で、何時間も爆発の事実も知らされず、やれ煙「のようなもの」が出ているようだとか、日テレで一回放映された爆発の映像が消されたとかふざけるなとか。僕は友人に爆発情報をDMしまくっては呆れられていた。
そんな、本当に本当に東京が馬鹿げた状態でいるときに、ここの方たちは飛んでもない恐怖を味わっていたんだ。今になってその恐怖が伝わってくる。やるせない。

その時、NHKスペシャルで飯舘村の番組が始まった。我々から離れて、画面に食い入るように見入るご両親とお祖母さん。3人の横顔を僕はぼんやりと見ていた。

けれど、強くて明るくて、強い佐藤さんご一家。

来年は、きっと素晴らしい南相馬の祭を。
史上最強の野馬追を。


※佐藤さんのご両親の風貌は、当日も同席していらっしゃった写真家、高橋かつおさんの素晴らしいブログ「魂ノ記録 高橋かつおが出逢った人々」の「相馬の人情」に詳しいので、それをぜひご覧ください。


不思議なものだ。

前回、原町区に来たときは、正直、緊張していた。屋内避難区域指定が、緊急時避難準備区域に変わった直後。初めて来る福島第一原発25Km圏。人のいない街。。


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ところがどうしたことか、今回はまるで自分の家の近くにきたようにほっとするのだ。土地勘もだんだん出来上がっている。駅前の決してにぎやかとは言えない風景にも慣れた。リラックスしている自分に苦笑する。

原町駅は常磐線が再開不能のダメージを受けたまま止まっている。復旧の目処はまったく立っていない。ここに電車が来るのを一度も見たことがない不幸。

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駅舎の中に入ってみた。売店は営業している。


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この駅にもう一度電車がやってくることはあるのだろうか。と思いながら改札を眺めていた。

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野馬追なのに、今回原町区には馬はやってこない。祭事もごく控えめなものがあるだけ。街は前回来たようにひっそりと静まり返っていたが、商店街に飾られた旗印をデザインしたバナーだけが、野馬追の季節である事を伝えていた。

悔しいね。原町区。


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必ず行こうと思っていた栄町柔剣道場の遺留品展示場。前回洗浄を手伝ったので、それが展示されている現場を見たかった。


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写真撮影は禁止。独特の匂いが鼻をつく。何とも言えない光景。

バラバラになっていた写真をどうしたらいいのか、あの時ぼくらは途方に暮れていた。それが展示の段になったら、アルバムと写真に共通コード打たれていて感心。

一隅ではまだボランティアによる洗浄作業が続いている。受付の女の人とちょっと話す。

「まだ見に来る人が少ないけれど、皆さん、それどころじゃないんだと思います。きっとお盆には増えるのではないかと思いますよ」

そうですよね。きっとお盆には見にこられる。これは命の風景だ。死の風景ではない。

そう思いたい。


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(5)へ続く

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