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October 29, 2012

この国でいま起きていることの凄まじさと「希望の国」が最後に描いた希望

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震災関連の一連のドキュメンタリーや映画はできるだけ見ておこうということで、「311」「相馬看花」「フタバから遠く離れて」をこれまで観てきた。

一連のこれら作品の中で初めてのフィクションなのだけれど、これまでの園監督の作品群に即して言えばきわめて特異な作品。正直なところその作風が好きかと言われればそうではなく、「恋の扉」にしろ「ヒミズ」にしろ、その個性的というか揚げ物をしこたま食わされてからエロですかみたいな作風の人が果たして311をテーマにどう映画を作るかも興味と不安があった。

それでも当世かなりの動員を誇る監督とあって、今日の作品も新宿ピカデリーという「大劇場」である。が、これまで監督の実績から次回作をつくるならかならず声をかけてくださいと言っていたスポンサーが軒並み「原発テーマの作品」と聞いただけで手を引いたそうだ。この国ではもはやエロや暴力はタブーでもなんでもなく、「最大の暴力」とも言える原発事故がタブーなのだな。にも関わらず、どうせ空席だらけだろうと思っていたのに、ピカデリーは満員とは言わないが半数ほどの入り。それでも午前中1回だけの、しかも数人の観客が当たり前という環境で見てきた過去の僕の観覧歴から言えば「大入り満員」もいいところである。驚いて一人一人の観客の顔を見回したほどだ。

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October 03, 2012

勝てるのか

俺たちは戦いに勝てるのか。勝てるのか。

勝てるのかと口に出した瞬間にそれは淡く言葉は安っぽくなり

冷たい空気の中で夕べの酔いの覚めたその朝の霧のように先が見えなくなる。


俺たちは戦いに勝てるのか。勝てるのか。

勝てるのかと口に出した瞬間にあなたは眉をひそめ

そういうものではないのよとくすりと笑って背中を向ける。


俺たちは戦いに勝てるのか。勝てるのか。

知ってるぞ。

勝てるのかと口に出しながら人は。

負けることもできないで、勝つこともできないで

のたれて死んでいく。


1億の星を抱くことができるかのように

10億の銀河を駆けることができるかのように

100億の星の砂を取り込むことが出来るかのように

死ぬまで戯れ言を言って

そして滅んでいく。


わかっているのか。

かすれた声がする。


わかっているさ。

わかってはいるが、それはそういうものではないんだ。


精一杯の背中を向ける。

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