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September 26, 2015

福島菊次郎さん逝く

菊次郎さんには幸いにして世田谷の講演会で接することができた。激しい戦いの一生を描いた映画に圧倒された後で登場したご本人は小さな体の優しい目をした人だった。話し出せば戦前からの長い権力との戦いに話が及ぶ。カメラを構えれば曲がった背中が凛と延びるのだ。年金も拒絶した生涯。

美だった。

かつて世俗を捨てて住んだ無人の地には寄り添う女性がいた。菊次郎さんのあまりに苛烈な清貧に耐えかねて、女性はひそかに菊次郎さんの商業写真の仕事を探そうとする。

菊次郎さんは怒り狂った。

「おれは福島菊次郎だ。俺を理解できないなら出ていけ」

女性は泣く泣く出ていったが菊次郎さんを気遣いそれでも付かず離れずの場所にいたが、その後病気でなくなった。菊次郎さんは男泣きに泣いたという。

反権力
反天皇
反自衛隊
反米

猛ける怒りと力。とても我らはついていけるものではない境地だったが、水俣病の患者の写真は本当に凄まじかった。

激しすぎる生き方と、それを静かに支えてこられた娘さんの存在も映画で知った。

もとより自分の到達できる領域の人ではない。しかしありがとう菊次郎さん。あなたに自分は確実に勇気をもらった。

安らかに。

http://mainichi.jp/graph/2015/09/25/20150925dde041060048000c/013.html

(ニッポンの嘘)
http://bitters.co.jp/nipponnouso/

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