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December 28, 2018

家へ帰ろう-現在進行形の責任について




たまたま時間があったので銀座で観たけれどめちゃくちゃいい映画でした。ナチス迫害の時代を生き延びたユダヤ人の老人が、助けてくれた恩人の友人をアルゼンチンからポーランドまで訪ねるロードムービー。道中出会う人々との会話から70年前の出来事が次第に明らかになってくる。

ネタバレできないからこういうの語れなくて困るのだけど、中でもドイツ人の若い女性との出会いの物語が涙腺崩壊でした。この世には想像を絶する地獄というのがかつてあった。ユダヤの受難と安易に比較してはいけないかもしれないけれど、自分も含め皆が時代を背負っている。

沖縄で起きていることへの現在進行形の責任とか考えました。お奨め。お正月に是非。

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December 14, 2018

辺野古の未来への予感

この膨大な不条理。新しい形のファッショがこの2018年の世の中にまかり通ろうとしている。俺は辺野古は無理だと思っている。基地はできない。地盤のせいなのか、選挙で自民が大敗するのか、それ以外の要因なのか。それは知らない。けれど辺野古は無理だと思っているのだ。それは世界に対する楽観かもしれないし、もしかしたら甘さかもしれない。けれどこの感覚は予感としか思えない。どこかで膨大なエネルギーのひずみで巻き返されると思っている。巻き返さなければいけない。

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「出会い系」から進化するマッチングサービス(CNET 更新)

ちょっとこんなの書きました。


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December 12, 2018

ボヘミアンラプソディと自分のねじれた時間について


映画『ボヘミアン・ラプソディ」大ヒットも海外評論家の評価は最悪な理由~感動するファンと酷評するプロの“ねじれ現象”


こんなしっかりとしたGinko Kobayashiさんの重厚な映画評に、私なんかのコメントを実名で引用していただきました。恐縮の限りです。てか、そもそもわたしゃ何様よ感。

それはさておき自分にはあの映画はQueenの音楽含めてフレディの歌詞と音楽のメッセージムービーでしたね。映画なのかQueenなのかならQueenでありフレディ。映画の出来に感動したのではなく、やはりQueenと、そしてその時代以降に自分の過ごした時間との邂逅と自分も含めたあの時代の世界の彼への無理解の記憶に心打たれたのです。

敢えて「ねじれ」と言う言葉を用いるならそれが自分の中での映画との「ねじれ」でしょうか。

より近距離にあってこの映画を見つめた欧米メディアの容赦ない批判は、全部が全部賛同できるものではないけれど、その容赦なさぶりには敬意すら感じます。敢えてこの視点で国内では実に逆流の視点でまとめていただいた小林恭子さんにも。

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December 08, 2018

「中国人を逃がすな」

日本の農村の一部では、中国人の技能実習生の労働力がなければ、収穫作業もままならなくなっている。そのことを自分は、農家に嫁いだ親戚の者から聞いた。それは明らかに技能実習生なのだが、その地域ではただの労働力としての「中国人」である。収穫の季節には多くの中国人実習生が大量に地域にやってくる。

「中国人が逃げないようにするのが大変なの」

と彼女は当然の悩みのように言っていた。それがその辺りの地域での共通の悩みなのだそうだ。それほど彼らはよく逃げてしまう。

彼らを仕切っているのは同じ中国人の声が大きい女性であり、各農家に人を割り当てる。農家は「クライアント」だから腰が低いが、同じ同胞の実習生には極めて高圧的に当たるのだそうだ。

親族の嫁ぎ先には2人の中国人実習生が来ていたが、「逃げられたら大変だ」とそればかり口にしている彼女にとって、実習生は単なる労働力であり「中国人」でしかない。2人は畑から歩いて1時間ほどかかるところに貧弱なアパートの一室をあてがわれていたが、自転車も買えないため朝早く起きて徒歩で畑に通ってくるのだという話を聞いた。
雨の日は基本的に作業はないが、途中でやむ時もあるので、そんな日でもそれこそびしょ濡れになって朝早く歩いてやってくるのだそうだ。

それでも終始、彼女は彼らの人としての苦悩を想像するよりも、そうした待遇が原因で「逃げられたら大変だ」とそればかり口にするのだ。彼女の夫も「甘やかしたらあいつらはどこまでもサボるから厳しくしなければならないけど、逃げられたら困るし」と口にしているという。

その話の最初から最後まで、「実習生」という言葉は使わなかったので、この話を聞いた時僕も彼女の語り口を不快に思いながらも、実習生ではなく「中国人」と理解し、ああ地方の農家の労働力とはそういうものなのかと思ってしまっていた。

けれど。

それは「すぐ逃げる中国人」ではなく、外国人実習生のことだったのだ。それ以外に現在日本の農家が外国人労働力を組織的に利用する道は僕の知る限りないからだ。ピンときていなかった自分の限界である。

国会で野党が調べたところではこの3年間で69名の外国人実習生が亡くなっているそうだ。その話を聞いた時、僕は大雨の中でも畑まで1時間も歩いてびしょ濡れになって通うあの2人の中国人の若者の話。そして「逃さないようにしないと」と当然のことのように笑いながら語っていた、おそらく日本の田舎のどこにでもいるであろう彼女のことを思い出した。

病は、こんな話をせせら笑って聞く自民党だけではない。我らの隅々に染み込んでいる。


●参考

農業分野における外国人の受入れについて(農林水産省)

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