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May 01, 2018

軍政の闇を抜けてきた国-映画「タクシードライバー」と光州事件





今日新宿で観てきた。

「タクシードライバー」というタイトルの軽さと、前半のコミカルなトーンに騙されると、後半で途轍もなく、凄まじく打ちのめされる映画。

南北会談が話題の韓国だけれど、自分たちが大学生の時は、岩波の「韓国からの手紙」が作者不詳で話題になり、とにかく軍政の「暗い国」であり、圧政国家であり、中の様子が今のように伝わってこなかった。光州事件はそんな最中の1980年。中国の天安門事件とも重なる、自国軍による民衆の大虐殺である。韓国はそんな時代を経て、今に至っており、戦いの地獄を日本より遥かに知っている。

自国の軍が銃を国民に対して水平乱射してくる地獄を中国もロシアも韓国も知っているが、幸いにして日本は知らない。もちろん自分も知らない。その甘さが、今日の政権の跋扈を許す甘さにもつながっているのだろうなと思う。

秀作。

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April 28, 2018

板門店の戻ってこないかもしれない空気

今後の板門店はどうなるんだろう。今日はまた体の半分しか「敵」に見せないあの屈強の韓国軍兵士が復活しているんだろうか。
たとえそうであっても、昨日までの板門店と今日からのそれは全く意味が違うだろう。

かつて(2005年だった)ガチガチに緊張している板門店を自分の目で見に行っておいて、今は良かったなと思う。あの時の板門店の空気はおそらく今後は帰ってこない可能性があるからだ。

あの青い境界線の建物も統一記念館も平和の家も、大成洞も、そしてあの幅15cm程度の軍事境界線も、間近で見た北朝鮮兵士も記憶の中に、その時の空気の匂いと共にあって、その場所で今回のことが繰り広げられたということが、今回の出来事を、より自分の側に引き寄せている。

世界全体を自分の側に引き寄せるなんて到底無理なのだけれど、自分の根源にあるのは表現し難いそうした「引き寄せたい」気持ちなのだと思う。で、それは何なのかきっと最後までわからないまま死ぬのだろうな。

書くことや、写真を撮ることの意味に似ていると言ったら、この時代だと少しは共感できる人もいるのかな。形を変えたライフログのようなもの。と言ってしまえば。

【板門店へ行った】
http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/26615/28156/category/4822002

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November 18, 2017

馬鹿げた、そしてシリアスなギフト



38度線を区切る鉄条網のギフト。そう言えば当時こんな土産を買ってきたのだった。もうすっかり忘れていた。戦争の喜劇性と悲劇性の二律背反を凝縮している場所が板門店だと思う。この馬鹿げた、あるいはシリアスなギフトにもそれが現れているなと思う。

おそらく(僕の予想だけれど)間も無く今回の北朝鮮危機は収拾される。けれどもちろんそれは問題の先延ばしでしかない。言語化したくないけれど、アジアの民はあの地域の負の遺産をきっと、どこかで棚卸ししなければならないだろう。僕は生きているかどうかわからないけれど、あなたはきっと生きている。願わくば現在の日米のいずれの領袖にもその大役を担わせたくない。

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June 17, 2005

米国の下半身----MSも中国のブログ検閲に協力

何とも馬鹿げた話だ。このニュース。

中国でブログ検閲に協力 米マイクロソフト

【ニューヨーク13日共同】AP通信によると、米マイクロソフト(MS)は13日、インターネット上で自分の意見などを書き込めるブログの開設サービスの中国版「MSNスペース」で、中国政府に協力して書き込みを検閲していることを明らかにした。
AFP通信のインターネット版によると、「自由」「民主主義」「人権」「台湾独立」などの言葉を含む意見を書き込もうとすると、「それらの言葉は禁止されています。他の言葉に置き換えてください」とのメッセージが表示。中国政府にとり好ましくないテーマの書き込みはできない仕組みになっているという。

この記事で触れたのが人間の二面の邪性であるとするなら、差し詰めこれは、企業の二面の邪性とでも言える側面か。今後急拡大が予想される中国市場に向かうマイクロソフトが、中国政府に逆らうことは得策でないと判断しているのではないかということだが、何とも馬鹿げた話である。

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May 16, 2005

北朝鮮があなたのブログを狙っている?2----北朝鮮市民との電子メール交換

(前記事) 北朝鮮があなたのブログを狙っている?----kpドメイン接続事情

このテーマについて前回何とも中途半端な記事を書いてしまったが、いろいろ調べてみたところ、ちょっと面白いものをみつけた。
北朝鮮市民と海外との電子メールを仲介するサービス「実利銀行」が、2001年10月8日からサービスを開始しているという。ここから日本語サイトが用意されており、

サイトに行くと

実利銀行は朝鮮民主主義人民共和国との通信において実利を保障してあげるでしょう。
(ハア?)

という大書された珍妙なコピーが目につく。

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May 15, 2005

北朝鮮があなたのブログを狙っている?----kpドメイン接続事情

kp1

電波の入ったタイトルだと思わないでくださいね。(笑)

実は、中国朝鮮関連記事で、この人のことを書いたのだが、これがヤフーで個人名検索すると極めて上位にランクされているため、最近は圧倒的にこのワードで検索して当サイトに来る方が多い。こうなると心配になる。実は北朝鮮国内でもウォッチしていて、「反共和国的なブロガー」として僕をマークしていないだろうか。(笑)金正日が、「反共和国ブロガー」ワースト1に、僕を指名し拉致の計画を立てないと誰が言えよう。何があってもおかしくない世の中である。そうでしょう?(ないない?)

#何しろ金正日はネットサーファーとしても知られていて、2000年,当時のアメリカのマデレーン・オルブライト国務長官が平壌を訪問した際,長官は金総書記から電子メールのアドレスを尋ねられたという話がある。

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May 05, 2005

反日デモは鎮静化の模様だが----中国ネット検閲の実態

2005年5月5日の日経新聞によれば、中国の反日デモが鎮静化に向かっている理由の一つとして、反日サイトへの接続を、当局が遮断し始めていることを、理由の一つとして挙げている。
すでにこのサイトでも、中国におけるネット規制について触れたことがあったが、そこでの僕の認識よりも、調べてみると検閲の事態は遥かに進んでいるようである。

2005年4月19日の読売新聞では、「中国のネット検閲」として、この問題を扱っている。

それによれば、米ハーバード大、英ケンブリッジ大、カナダ・トロント大の合同チーム「オープンネット・イニシアチブ」の報告書によるとして、

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May 01, 2005

平島筆子さんのこと----頭を上げよう。

唐突な例から始めることをお許し願いたい。

自分の子供と、友人の子供が2人で川で溺れている。通りかかったあなたは、どちらを先に助けようとするだろうか。なぜか友人とそんな話になったことがある。

僕は、「そこに2人の子供が溺れているという事実以外、何もない。両方を助けようとするだろうし、無理なら助けられる一方を助ける。」と答えたところ、友人から一笑に付された。

「そんなことはあるわけがない。俺はまず自分の子供から助ける。お前だってそうだ。嘘をつくな。」というのが彼の言い分である。

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April 23, 2005

日本の戦争謝罪----歴代首相の発言

ちょっとぶんだばさんのところで、盛り上がってしまったというか話題になったので、こちらにリンクをあげておく。

日本の戦争謝罪発言一覧 (Wikipedia)

実に日本もこうしてみると、言葉を変え、表現を変え、謝りに謝っているものであると、あらためて感心するというか、ある種の感動すら覚える。
僕の意見は、いかなる圧力をかけられようと、謝罪や反省の言葉は、この歴代首相の言葉ですでに尽くされていると考えており、これらを超えた、新たな謝罪の言葉など想像もできないし、考えられないということである。

個人賠償や靖国の参拝問題は、謝罪というところとはまたちょっと違うところでの問題だと思う。

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April 18, 2005

本当は中国で何が起きているのか----制御しないのではなく、できないのではないのか

中国の状況を見ていると、何かおかしい。中共政府にとっては、日中関係だけではなくどう考えても国際的に極めて*まずい状況が進展しているのに、外相会談では、あらゆる謝罪や妥協、損害賠償を拒絶した。一体彼らは何に脅えているのか。

*例えばCNNは、「支那が教科書で言わないもの」という報道をしているが、欧米メディアは初めて日中に横たわる問題の深さに注目したであろうし、他国排斥に狂う上海の状況に恐怖を感じていると思う。北京オリンピックの開催の前途にも危機感が漂い始めている。

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