中国-サッカースタジアムにいる愚か者達をかばう必要はない。
例えて言うならスタジアム全体に暴走族がいるようなものである。
日本チームへのブーイングに揺れる、重慶のスタジアムである。
戦前戦中の日本人の行為が云々などということは、日本代表チームは
全く言われる筋合いはない。
現在の彼らがやっていることは、絶対に反撃してこない相手に向かって
数を頼りに罵声をあびせ恫喝する卑怯な暴走行為でしかなく、その理由
が政治的云々などと高級なものとは思えない。
単なる卑怯者の暴走行為である。
それは、暴走族だって不幸な生い立ちだったかもしれない。
幼少時、隣の家族に虐められたかもしれない。
不幸な家族を恨み、幸福な家族にあこがれたかもしれない。共感すべき
点は沢山あるかもしれない。
だが、これは暴走行為の言い訳にはならない。そうでしょう?
国家意識とかナショナリズムなどという言葉を使うのももったいない
くらい卑屈なこの観客達をまともに相手にもしたくないが、日本の
言論に、彼らに共感しようとする動きがあるのも、納得できない。
中には、
「今回のことで、中国の反日感情がいかに根深いのか知らされた。
考えさせられた」
とか
おめでたいのになると
「戦前の日本が中国に何をしたのか初めて考えました」
なんてのもある。
冗談ではない。あなたの不明と不勉強を理由に、こうした愚劣な行為を
弁護しないで欲しい。
だが、このことで中国の人全体を批判するのも間違っている。
中国は大きな国で、人もたくさんいる。優秀な人間もたくさんいるが
その分(人が多いので)愚かな人も沢山いる。それだけのことだ。
誰だって、正月に東名高速で暴走するバイクを見て、もっともらしく
「日本人は・・・」なんて海外の人に言われたくないでしょう?
馬鹿はどの国にもいる。
それだけのことだ。駄目なものは駄目である。
サッカー場はそういう意見の表明の場ではないのだ。
あなたの国の政府にもしっかりと自由な意見の場の保証を求め、
そこで好きなだけやりなさい。
最後に、FLORENT DABADIE BLOGのDABADIEさんがこの事に関して
力強いコメントをされているので引用する。サイトも訪れて欲しい。
==================================
僕も上海にいたとき、または7年前に香港に住んでいたときあらゆる人から
「差別」を受けた。「殖民地主義の白人」に対する典型的な差別、ある中国
人がまだ抱く「白人に対する復習の気持ち、フラストレーション」、でもそ
れも個人の判断だと思って乗り越えられた。そして中国語を勉強しはじめた、
中国料理を「超殖民的食堂」で食べ始めた、そうすると「お互いの理解」が
深まったのです。
歴史を否定するのではなくて、どこかで我々若い世代にいい方向へ歴史を変
える義務と責任を感じてほしいのです。
そしてその惑星を国境のない一つの「博愛主義的空間」にするプロジェクトに
力を注がないといけないのだ。
中国人も日本人も、フランス人やアメリカ人も、皆に送る私のメッセージだ。
(引用元:FLORENT DABADIE BLOG)
===================================
« 青山ブックセンター再建へ-空気にも21世紀性が求められる | Main | キリギリス »
Comments
The comments to this entry are closed.
TrackBack
Listed below are links to weblogs that reference 中国-サッカースタジアムにいる愚か者達をかばう必要はない。:
» 中国人の [ChokudaiのShoot!Catch!Smile!]
先日の中国でのサッカー、またブーイングがあったようだ。 今回は、尖閣諸島は中国のものだという横断幕が多かったらしい。 尖閣諸島は日本のものだ、馬鹿野郎 開催地の... [Read More]
» アジアカップに見る日中の断層 [個人投資家の独り言]
31日に重慶で行われたアジアカップ、日本×ヨルダン戦は、GK川口の超人的な集中力 [Read More]
» サッカー・アジアカップ [たべちゃんの旅行記「旅のメモ」]
サッカーのアジアカップは、7日に決勝戦が行われます。苦しみながらなんとか勝って [Read More]
» 一部の行為 [メメントのための備忘録]
朝日新聞によると、サッカーのアジアカップでの反日行動は一部の人間によるものらしい [Read More]
» 中国の反日感情 [タロサ帝國の逆襲]
中国で行われているアジアカップで、日本はかなりのバッシングを受けている。 ス [Read More]
» アジアカップ、観客の心境って [petty::MY::repo]
今回の中国開催のアジアカップにおいて、 中国人観客の目に余る観戦態度が、国内外で [Read More]
» へたれナショナリスト [Gadabout]
2003年6月13日の日記より いやぁ…。 日本と韓国の近現代史の問題ってのはあれこれあるけど、なん [Read More]
» AFC Asian Cup China 2004 ~ Final [擬藤岡屋日記]
China 1 vs. 3 Japan Japan Beats China in [Read More]
» サッカーおめでとう [dawn]
サッカーファンの皆さん、アジア杯優勝おめでとう。 とは言え、試合後は大変だったよ [Read More]
» After the boisterous merrymaking [擬藤岡屋日記]
AFC Asian Cup China 2004は予想通りというか願望通りの結果で幕を閉じたわけだが、決勝戦開催地である北京のスタディアム周辺はこれまた予想通り... [Read More]
初めましてkunikatsuです。
トラバありがとうございました。
明後日は、日本代表を応援しましょう。
大切なのは「過去より未来」だと思います。
では
Posted by: kunikatsu | August 05, 2004 11:03 PM
こちらでもトラックバックありがとうございました。
「深夜のNews」の真魚です。
この、中国の大衆のみなさんの反日ブーイングというのは、中国政府がなんと言おうと、そう簡単にはなくならないと思います。この先も何度も見ることになると思います。オリンピックもあることですし。こっちも、そのつどいちいち感情的になっていたら、やっていれませんよね。
こっちは毅然として、堂々としていればいいんだと思います。それだけのことであって、それ以上、それ以下のなにものでもないです。
Posted by: 真魚 | August 06, 2004 01:14 AM
トラバありがとうございます。
試合中のブーイングについては特に問題はないと思います。応援するチームに力を与え、相手チームにプレッシャーを与えるという意味で、サポーターとしては当然の行為だと思います。
しかし、国歌斉唱に対してのブーイングは、「礼儀」を重んじる国と、よく言えるもんだと思います。中国政府は「中国国民は国歌や国旗に対する意識が希薄である」から仕方が無いようなコメントを出しているようですが、そんな国民性では、国際的イベントを開催する国ではないということですよね。
「絶対に負けられない戦い」というフレーズは好きじゃない私ですが、明日の決勝は絶対に負けちゃいけないような気がします。
Posted by: タロサ | August 06, 2004 07:56 AM
トラックバックありがとうございます。
確かに、今回の騒動は中国でも、1部のバカの仕業かも知れませんが、潜在的には1部の国民だけではない、と言う問題があります。
自由主義の国であれば、例えば仰るように、日本でも過激な人間はいますし、暴力的な態度を取るやつもいます。
でも、日本の場合は、これは本当に1部の人だと断言できますよね、日本は自由に主張を発信できるし、好みの思想の書籍や情報と接する事ができますから、それは考え方も多様化するということですからね。
しかし、教育で洗脳され、報道では制限され、情報では規制され、この状態の中で、果たして1部分はどちらか、20代の若者で、彼らの行動(ブーイングなど)に反発しているのが、むしろ1部ではないか、1部の人間の行為で片付かないところに、中国の反日感情の難しさがあるのではないかと。
天安門事件のツケに、日本をダシにした行為には、こちらもきちんとした態度で臨むべきだと考えます。
Posted by: akinopapa | August 06, 2004 10:39 AM