NHKなんていらない3---不透明なグループ会社の構造
NHKなんていらない---世界でも珍奇な放送局
NHKなんていらない2---週刊プレイボーイも言っている
NHK問題の中で、メディアではあまり取り上げられないが、その関連グループ会社群の存在は重要である。
例えば、NHKエンタープライズ21という会社がある。
経緯はは昭和60年に設立されたNHKエンタープライズという会社が
平成元年6月にNHKクリエイティブを経て平成7年4月にNHKエンタープライズ21と
して設立された。資本金は11億5千万円。売上高は308億円。
事業内容は
● NHKの放送番組の制作
● 放送番組等の企画、制作、販売
● 各種催物の企画、実施
● 著作権の管理、販売
● 各種映像制作
● ハイビジョンソフトの企画、制作
● ハイビジョンソフト連絡会
● 映像国際放送、TVジャパンの実施
● 海外ロケ等のコーディネーション
サイトに掲載された決算報告書によれば、平成16年3月期の当期未処分利益は34億9400万円。
NHKとの取引は、番組制作業務として売上が269億4600万円であり、逆に番組二次使用料として6億5600万円をNHKに支払っている。
持株比率はNHKが 19,040株 82.8%を所有している。殆どNHKの全支配子会社と言ってもいい。ここに対して年間300億近くの番組制作の発注をNHKがしているのである。
役員は監査役含め19名のうち、実に18名がNHK関連出身者で占められている。なんのことはない。官公庁への公務員の天下りと同じである。
せっせと集めた受信料の一部は、こうした子会社に出資され、そこにOBが舞い降りて支配する。会社は優先的ににNHKの番組制作を受注して利益を出す。
さらにこの会社から、(株)総合ビジョン 、(株)NHKエデュケーショナル 、(株)NHKソフトウエア 、(株)NHKエンタープライズ・アメリカ 、(株)NHKエンタープライズ・ヨーロッパ 、(株)ジャパンネットワークグループ 、(株)ジャパンサテライトテレビ の孫会社群に出資がなされている。
ご丁寧にサイトには「制作委託取引に関する自主基準」なる書類がアップされており、「取引の公正性、透明性を確保する」他細かな方針表明がなされているが、厳に「公正中立」をうたう公共放送であれば、なぜ自ら出資し、身内の支配する番組制作会社に特権的なビジネスベースを与えるのか。また、受信料を関連株式会社に出資する根拠は何か?サイトでは判明しないこの疑問に対して、関係者にぜひ見解を伺いたい。
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BigBenさんはじめまして、遅くなりましたがTBどもです。
いつからNHKはこうなったのか?と思ったりするわけですが、今さらの感に続く言葉がありません。
大事なのは今後どうするかだろう、と思いますので、BigBenさんの意見に賛同します。
これはNHKに限った話ではないのですが、それなりの規模を持った組織は、透明性を保つための努力をしていかなければならない、と最近特に思っています。
今後ともよろしくお願いします。
Posted by: Giraud | February 03, 2005 08:26 AM
BigBanさん、すす、すいません。お名前を勘違いして書いてしまいました。お許し下さい。
送信後Blogのトップを見て気付きました。
大変申し訳ありません。
Posted by: Giraud | February 03, 2005 08:29 AM
はじめまして。BigBenに間違えられるのはいつものことです。お気遣いなく(笑)。
本当はBigBanはBigBangと書かなければならないのですね。これも気がついているのですが、なじんでしまったのでほっています。
テーマと関係ない話になりました。
今後ともよろしく。
Posted by: BigBan(>Giraud さん) | February 03, 2005 11:34 PM