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November 01, 2005

「民主党 ブロガーと前原代表との懇談会(当日)」---テーマは弁当・・ではなく憲法改正国民投票案だったのだが。

minsyu

組閣で沸き立つ議事堂前、議員会館の横を通って民主党本部へ。GripBlogの泉さんから聞いていた通り、実に地味な風情のビル。これでは入り口に迷うのも当たり前。7Fでしばらく待つも、10分前になっても誰もこない。民主党本部は別のビルで、ここは「分館
」なのかと不安になり始めた。だってこんなに地味なんだから・・と不安になり始めたとき、「一方的に顔見知り」の404 Not Found氏の大きな体が現れた。これでようやく既に皆6Fに移動済とわかる。

いきなり問題の弁当が配られ食事・・というよりも写真にもあるが親子丼を出していただいたのだが一同に緊張感が走る。というのは嘘。このころは実費精算しようという暗黙の前提が出来上がっていたので、証拠物の写真を撮ったり、自己紹介をしたりして時間を過ごす。

前原代表が入ってこられたのは、始まって20分ほど経ってから。他の出席議員や会話の流れは、R30氏の速攻議事録に詳しい。

最初に国民投票法案に関してダントツに詳しいと思われるヤメ記者弁護士さんの主導で話を始めようというのが泉氏の考えた進行。僕もこのヤメ記者弁護士さんのサイトで予習をしていった。法案全文のほか、日弁連の「憲法改正国民投票案に関する意見書」や第二東京弁護士会の「憲法改正国民投票案についての意見」なども携えてそれなりに頭の中で議論を整理して行ったのだが、結果的にはあまり活用できず。

#外交や内政の重要課題は他にもあるだろって突っ込んでいる人。今日の懇談会にはテーマがあったんだよ。「憲法改正国民投票法案」が今日のテーマなんだ。落ち着いて。

ヤメ記者弁護士さんが資料を配ってくれて、この法案の3つの問題--(1)投票権者の問題(2)公務員の活動制約について(3)個別投票か一括投票か ---の問題提起と趣旨説明。それに民主党大塚議員を中心に答えていく形式がとられたが、中途で、民主党よりご提案。できるだけ多くの人と話をしたいし、質問を受けつけたいので理解をとのこと
端的に記載すれば民主党の立場はまだ柔らかく、いちいちお互いに確認をしながら答えていただいたという印象。

(1)→公民権停止中の者でも投票を認めていきたい。
(2)→立場利用は問題だが全て制約するのはどうか。
(3)→個別投票か一括投票かは今後探っていくが、まあ個別ではないか。

などの説明。

ここで、他の参加者(含BigBan)も口をはさみ、特に(3)についての具体的な形式はどのようなものか、削除や加筆を中心にするのか修正か、あるいは頻繁に改正加筆される蓄積修正が記載される可能性があるのかなどと、互いに指摘が続く。
BigBanは手法と本質は切り離せないものであり、投票形式や一括または個別投票かは改憲内容に深く影響を与えることなので、後回しにせず議論することを訴える。一部前原代表も同意してくれたと思う。

9条改憲は一項を残し二項で検討を加えること、集団的自衛権も条件付で認めること、等々が前原代表の見解として語られる。(このあたりは、他のブロガーの記録も参照。)安全保障に関する見解は正直自分と前原氏は一致しすぎていることを知っているので、それ以上突っ込むネタもなし。

で、実はこのあたりで投票案に関する議論からそれ、ブログというものの力について民主党側から質問。前原代表もこの点のほうが興味深そう。

それはそうだろう。素人集団の我々が価値を持つのは「ブロガーだから」。政策論議は散々おやりになっているだろうし、期待もされていないのかもしれない。これも止むを得ないなとBigBan胸の中で考える。というわけで次第に選挙戦略とブログの役割などに議論シフト。

この問題の参加者中抜群のオーソリティ、ヤメ記者弁護士さんちょっと不満そう。見ればR30氏が怖い顔でひたすらパソコンを打ち続けている。きっと誰かの悪口を書いているのではないかと邪推したBigBanが悪かった。速攻の議事録を作ってくれていたのに。

「Blogっていうのは我々まだ良くわからないんですよ。」というトーンで話される民主党側のスタンスに「ふーーーー・・・」。このレベルの議論からはじめたのでは、到達できる場所は想像がつくなあと、BigBan頻繁に時計を見る。会議最初に、前原代表がいられるのはせいぜい7時半頃と聞いていたからである。

若さあふれる代表以下皆さんなのに、どうもネットでのコミュニケーションに慣れているとは言えないよう。自民党のブロガー懇親会への認識をたずねたところ、これも選挙が終わってから知ったとのこと。(GripBlogの存在感に気づき、インタビューに応じていただけるようになったのも雑誌「論座」にR30氏らの論考やGripBlogが掲載された後のようだ)
心なしか、参加ブロガーから少し嘆息が漏れる。

BigBanは、ネットへの取り組みの姿勢は、その直接的効果よりも、周辺効果、それが象徴として民主党の先進性へのイメージにつながる重要ポイントになると力説。他の参加者から、早晩改正される公職選挙法治下での重要性への指摘がある。安曇信太郎の「イヤならやめろ!」の安曇さんがこれに関してはレジメを作ってきていて配ってくださった。すごい。BigBan素直に感心。

前原代表に頻繁に携帯電話や、連絡が入る。時折、中座を詫びて立ち上がる前原代表。

資料配布体制や、PR体制も問題になる。ネットでドキュメントや資料を配布して欲しい。今回も法案に関する民主党の提案がほとんど入手できなかったとBigBanも訴える。民主党の皆様からは、確定がされない段階でそれらを配布することへの不安が提起される。

最終結果をサイトに最後にアップするホームページ方式ではなく、経過も含めてスピーディに公開するブログ時代のコミュニケーションに即すべきとの声。

ここで(このあたりで)前原代表が、「手法を早速検討してください」と松本政調会長に話しかける。

他に、ブログ形式で発信した場合の双方向のやりとりが、政党として処理できるかどうかという疑問も前原代表から提起される。
それも含めて経験を積むべき。スルーのテクニックも学ぶべきとBigBanも発言。

このあたりで前原代表の残り時間が少なくなり、会場を後にしようとするが、ここで泉さんが「これじゃ帰れない!私の質問があります!」と一声。この気迫に圧されて皆もう一度議論へ(笑)。泉さん、小沢代表の影響力や、前原氏の小沢氏への所感などを質問。(このへんの前原氏の答はおそらくGripBlogに正確にアップされると思います。)

前原代表退室。その後大塚議員が残ってくださって、この回を定例にしたいという提案、やはりネット関連のコミュニケーションのありかたに関心があるので意見をもらいたいとのこと。メンバーの人選や形式は後から相談したいとのこと。

乱暴に僕なりに議論を追ってきたが、正直なところ実質90分ほどの時間の中でできたことは非常に少なかったということ。テーマとして一応「憲法改正国民投票案について」を掲げながら、実際のところは、「ブログと選挙」や「ネット時代の政党のコミュニケーション」などにシフトしてしまったこともあり(それはそれでいいけれど)、中途半端になった嫌いはある。発言者も偏る傾向。だが最初から多くを望むのも難しい面があるのは事実。僕は知らないが、泉さんによると自民党との懇談会よりは遥かに実質的な討議ができたとのことである。

今回事前に多くの、参加者以外の人たちの期待のようなものが我々にいい意味でのプレッシャーとしてかかっていたことは事実。その面でも下手な形で終わらせたくないという気持ちにはつながっていたね。

前原代表は、国会の党首討論で小泉首相に直立したまま、挑みかかった強さの面とは異なり、静かに話を聴いてくれて一言一言丁寧に、時には逡巡しながら説明をしてくれたことは好印象。だが、予想通り(?)今の時点での、ネット戦略や広報戦略に関して、自民党に比べて大きな遅れがあることは、出席された民主党議員の誰もが認めていた。

聞きたいことはそれこそ、憲法改正国民投票案以外にも20ばかり書き出していったのだが、当然時間は大幅になく、質問できず。今後に期待か。

終了後、近くで参加ブロガーと懇談。考えて見ればブログを始めてからこのかた、本名を明らかにして他のブロガーと接点を持ったのは初めてだ。そうした意味で新鮮。またアルファブロガーだのベータブロガーだのガンマブロガー(←BigBan 笑)といった呼び名はあまり好きではないのだけれど、どのメンバーも遥かに余力を残した実力を感じ取ることが出来て、変な言い方だけれど頼もしい限りであった。
こうした回を重ねることで、民主党に対してのある程度の、(ネットに)限定された戦略提案ができる可能性はあろうが、本来的な目的(ブログで発信している事自体の)と比較して、どうなんだろう・・と少し考えてしまった。

もしも今回のような路線を続けるなら、自分のブログのスタンスも今までとは少し変えなければならないかもしれない。それがちょっと引っかかった。


PS.泉さん、ブロガー諸侯、追伸で言うのもなんだがお疲れ様。もしも泉さんがこの場を作ってくれなかったら、民主党はネット戦略に関しては自民党に先行されっぱなしで終わっちゃったんだけれど、辛うじて踏みとどまった(?)しかしその幸運の自覚が民主の方たちに全くないみたいで、ふにゅらら。ふにゃらら。

(急ぎのアップ。誤字脱字、意味不明文、事実誤認は随時修正します。ご容赦)

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