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November 21, 2005

板門店レポート(7)------臨津閣の「世界一危険な」コンビニ。そしてソウルへ。

●板門店レポート(1)----変り始める空気
●板門店レポート(2)----敵の行動によっては死亡する可能性があります
●板門店レポート(3)----JSA内へ
●板門店レポート(4)----軍事境界領域の村、大成洞
●板門店レポート(5)----奥の軍人の背後には
●板門店レポート(6)----若い兵士たち

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(キャンプボニファスの免税店)
※写真はいずれもクリックで拡大します。

JSAを警備するボニファスキャンプには、なんと免税店もあり、ここだけしか買えない限定品も買うことができる。DMZの鉄条網を切って土産物にしているのに驚く。ベルリンの壁と同じ発想。びっくりして1つ購入した。

KC320044
(土産物の鉄条網)

この後ツアーはボニファスキャンプを出て、自由の橋を見学する。臨津閣(イムジンカク)広場前の望拝壇の裏手にある自由の橋は、1953年の休戦協定調印時に造られた長さ83mの橋で、約1万2千人の捕虜がこの橋を渡って帰還したことを記念して「自由の橋」と名付けられたという。「ここまで来るのに50年」の碑文が橋の入り口のところに彫り込んである。

 
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(自由の橋に埋め込まれた碑文)

イムジン駅からトラサン駅へ向かう列車が走る橋。この橋は、朝鮮戦争のときに壊された橋のすぐ横に新しく作られたものだということだ。

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(ちょうど列車がやってきた)

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(フェンスにはたくさんの統一を願う布などが、
掲げられていた。向こうに線路が写っているので
「違法写真」である)

このあたりは軍事拠点であり、撮影厳禁。といってもフェンスの布を撮影している分にはいいのだが、朝鮮半島の形をかたどった色とりどりの布に目がくらみ、つい調子にのってフレームに線路と兵士を入れて撮影してしまった。とたんに後ろから韓国人観光客(?)と思しき人物に、肩を叩かれて「ノーノー」と注意される。
ようやく気がついて前を見ると、フレームに収めた兵士も気がついて、こちらに向かって近づこうというアクションを始めていた。機関銃を持っている。げっ。
あわてて、兵士の方に向かって、悪かったという仕草(どうしたらいいかわからないのでごめんごめんと拝むような仕草を)と、もう撮らないという動作を行う。兵士は「しょうがねえな」という風に立ち止まり、それ以上はこちらに近づいてこなかった。ふう。

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世界で一番危険なコンビニ)

臨津閣広場にはファミリーマートがある。「世界で一番危険な」コンビニか。

平和を願う「望拝壇」。小学生の子供たちが大挙して遠足に来ている。一見のどか。韓国ではいたるところで、小学生や幼稚園児の団体に出会う。

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(自由の橋も今はこの状態)


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望拝壇で記念写真を撮る子供たち。)

ここで昼食。プルコギ定職である。以前はボニファスキャンプで、兵士と同じものを食べたということだが、「味が悪くて評判がわるいので」(ガイドの説明)、臨津閣での食事に切り替えたという。

「前のキャンプでの食事も捨てがたかったんだけどな。メシがうまけりゃ良いってもんじゃないですよね。」

とはFさんの不満そうな台詞。

ツアーに1人で参加している人たち中心に雑談。このツアーは40名くらいだったがそのほとんどがグループやカップルで参加しており、1人で参加しているのは5名ばかりだった。そのうち1名は女性の参加者Aさん。旅行慣れしているのかと思っていろいろ聞くと、なんと韓国は始めての上に、宿泊先も決めずにやってきて、前夜はサウナで一泊したという。豪の者である。これにはFさんも呆れて注意するようにと諭していた。
他にはおとなしそうな若い男性が3名。そしてカメラマンのFさんと僕である。一人の男性は、母親が「韓流」に嵌って足しげく韓国に行くのを見ていて、自分も興味を持ったという。やはり板門店も韓国も始めての様子だった。

ツアーは、来るときとは違ってすっかりリラックスしている。バスの中でもみな談笑している。往路とは偉い違いである。来た道をソウルのロッテホテルへと戻る。

 ●板門店レポート(終章)------心に残る「緊張」と「滑稽」へ

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