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December 15, 2005

民主党シンクタンク「プラトン」設立記念シンポジウム---(4)クロージングセッション

第2セッションが終わったところでようやく休憩時間になった。とにかくのどが渇くし疲れるし・・と思って前を向いてもAaさんのしゅりんくと伸びた背中はいささかも疲れた様子が見えない。さすが・・と思いながらも、ちょうど立ち上がった松本政調会長に、ネット中継のURLをもう一度インフォメーションしてくれるようにお願いする。すると、あとで画面に表示しますとの答。

廊下に出て見ると飲み物が配られていることにやっと気がつき、コーヒーをいただき、水をもらってしばし安曇さんと立ち話もする。安曇さんのサイトに、第1セッションのパネラー、逢坂さん(前ニセコ町長)が、早々とコメントを書き込まれた。へーなどと言葉を交わした。

ちょうど席に戻ったとき、瞬間芸のようにネット中継のURLが前の画面に表示されてすぐ消える。やれやれ。これでどうやって外から中継にアクセスできると言うんだろう。と思いながらも実況の記事を更新する。

■クロージングセッション 民主党シンクタンクがめざすもの

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コーディネーター
・飯尾潤(政策研究大学院大学教授)
パネリスト
・増田寛也(岩手県知事)
・神野直彦(東京大学大学院経済学研究科・経済学部教授)
・金子郁容(慶應義塾大学大学院教授・メディア研究科教授)
・仙谷由人(衆議院議員(代表理事))
・松本剛明(衆議院議員 理事・民主党政策調査会長)

●飯尾氏から

・これまで見てきたけれど民主党としてこのシンクタンクではどういうことを?というあたりをやりたい

●松本氏

・今日のセッションは非常に明るい。この明るい雰囲気に安心している。(というようなニュアンス)

確かに明るい。これでいいのかと思うくらいに明るい。明るいのは結構だが、次の瞬間にこの明るさが心配になることも事実。明るいと言って安心しているばかりでもどうなんだろう。

●神野氏

・コミュニティにちゃんと(いろいろなものが)中央から届いていない。県ではなくて、市町村レベルでやるのがいい。

●飯尾氏

・第2セッションは大変に良かった。わかりやすかった。

●神野氏

・現金給付から現物給付に変えるなら、あるいは解体するなら次の設計を示すべきである。ただ解体するのではなく、見取り図を提示することが重要。

●仙谷氏

・もう少し何かのベクトルが働けば国は崩れる。
・次の設計書を用意しなければいけない。

●飯尾氏

・コミュニティの自己責任とは何なのか?

●金子氏

・これだけのお金を使ってここまでやると明確に。
・いいものをどんどんやる。そのことで他に伝わる。

●飯尾氏

・今日は立派な実例ばかり紹介されている。
・悪いところも実はたくさんある。
・国にカネをつけてもらえば国が口を出す。
・地方への権限委譲は財源を地方に移すところから。

●神野氏

・地域で産業政策を行うことが必要
・最低限を国が保証。
・義務教育の意味が誤解されている。いつでもやり直せる教育の必要性。

●増田氏

・すぐに「我が町にもヒルズ」をとなってもどうなんだ。
・新たな社会資本に金をつける必要あり。
・首長のジレンマと住民のジレンマとを詰める。
・とかく無駄なところに金と時間をかけすぎ。
・どぶろく特区なんて言うけど、どぶろくなんて昔から岩手ではみんな作っている(場内爆笑)

●飯尾氏

・財政危機の今こそ実はチャンスではないのか。

●金子氏

・私は政治家でもないし学者でもない(じゃ誰?)
・地域を信じてビジョンを作ることが必要
・地方では東京よりもアイデアや意見がどんどん出てくる土壌がある。

●飯尾氏

・日本人は世界一「できない理由」を考える天才
・自民党とどう違うのか?シンクタンクというけれど小泉首相が見てそのまま瞬間できてしまったらどうするのか?
・なぜ今の政権でできないのか?(挑発的)

●松本氏

・政権交代が必要である。
・変えられるところから変えていきたい。
・とりあえずの「ゴール」が必要。(目標という意味か)
・「コミュニティ・ソリューション」はとりあえずの「ゴール」(同上)
・霞ヶ関と政治の関係を1から変えるにはまずはリセットが前提。

●飯尾氏

・民主党がしなければならないことというのは何なのか?
・コミュニティ・ソリューションは参加することで満足が得られる。
・民主党の政治家はここのところをまかせてくださいと言って欲しい。
・真に参加型の政党に。
・「見取図」を出さなければいけない。
・信頼は「理屈」で納得させることが必要。
・競争して両方で立派なものを作ることが必要。
・「やかましいところ」にコミュニティスクールが出来る。(自民でもできる)
・躊躇しているところが参加することを助ける政党に。

飯尾氏の「追及」は会場の来場者も皆言いたいところ。こういう踏み込んだ「追求」が民主党の議員の側から出てくるといいのだが。「なぜ民主党なのか」そこに飯尾氏はこだわっている。

●金子氏

・自民党では参加できないの?(笑)

●飯尾氏

・新しいところ(民主)が出てきてもみんなすぐには安心できない。和は美しいが乗り越えるものも必要。

●金子氏

・何か新しいものが出ないといけない
・みんなが出来ることでは成り立たない。→私はこうだよと。

●神野氏

・民主党に期待している
・時の流れ(現政権の?)に抗するビジョン
→効率と公平を融合する社会
→競争と協力を融合する社会
・実際には困難だが
・クリエィティブクラスの台等が望まれる(exスウェーデン)
・予言の自己成就
→そうなるであろうという変化への確信が必要である。
・明確なオールタナティブと強力な意志が必要

●増田氏

・地域とコミュニケートできる職員をつくることが必要。
・地方議会をコミュニティの発火点に。

●飯尾氏

・シンクタンクでごちょごちょやって、賢い意見が出る。だからといってそれだけで政治家が賢くなったといえるのか。(禿同・コーディネーションの妙で賢くなるべきだろう BigBan)

●仙谷氏

・今度の選挙でいろいろ考えた。
・民主党には「いい人が多い」がマキャベリズムも必要では?と「君主論」を読み返した。(おっ?何か言われるかな)
・マキャベリでは「王」だが「人の提言を得る人」、人に対して誠実であるように見せられるかということでもあろう。政権をとるとはそういうことではないか。
・政権を変えないと霞ヶ関の体制・国民との相互不信は破れない。(そうかな)
・これを「信頼の体系」に変えていきたい。
(うーん。マキャベリはどうなっちゃったんだろう)
・生涯学習や能力開発に関して知事に権限が無い、お金がないのは問題
(米国のコミュニティカレッジに比べて)

●松本氏

・長い間の地方と国との関係を変えたい。
・陳情にもいろいろある。この間年末の新幹線の切符をとってくれと言われた。それから公務員に振られたがどうしたらいいかなどという相談が実際にある。
・政治と国民の関係には国民もわかんないからだという見方もなくはない。
・本当に民主で出来るのか。それを官→民ではなくて市場原理以外のところで、コミュニティが重要。

●飯尾氏

・今後もプラトンで議論を

●松本氏

・今まで必ずしも政策の「仕込み」ができたいなかった。霞ヶ関はできている。政策責任者が入って今後は議論していきたい。
(拍手)

という感じでお開きとあいなった。
ああ、やっぱり党首が欲しかったね。ここで締めたかった。もわんもわんとしているなあ・・最後が。

(まだ続く 民主党シンクタンク「プラトン」設立記念シンポジウム---(5・終章)六本木の空の上のほうで

【参考記事】

民主党シンクタンク「プラトン」設立記念シンポジウム---(1)
民主党シンクタンク「プラトン」設立記念シンポジウム---(2)開会~第1セッション
民主党シンクタンク「プラトン」設立記念シンポジウム---(3)インターミッションセッション~第2セッション

【参考リンク】
最終セッション-民主党の模索は続く:民主党「プラトン」記 (tracker's burrow)

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Comments

お疲れ様でした。自分も記事を書くにあたり、とても参考にさせていただきました。
あー、それにしても長かったですねえ。
私が曲がりなりにもメモをとり続けられたのは、最近大学に潜入している訓練のおかげでした。
>次の瞬間にこの明るさが心配になる
というのは凄く同意します。いや、真面目で真剣なのは分かるんですけど、分かるんですけどー、みたいな。

今晩は。さすがにAaさんのすごい記録力・・あなたの頭の中には、兆TB(テラバイト)のディスクが連結されているのではないでしょうか。こちらとのあまりの差に舌を巻いています。ですがもともと、その方面は大人と子供ほど差がありますから(って僕が言うのも変ですけれど 笑)何か他の方向で表現しないとなあ。。などとまだ思案しています。

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