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December 21, 2005

イーホームズが「きっこの日記」に接触(2)---吹き上がる馬淵議員とかプログラムのハックとか

きっこの日記が吹き上がり、(なんかほとんどアクセスできないくらいの状態になっているんだけど)一斉強制捜査が入り、さらに何とあの馬淵議員がきっこに共闘宣言など、ここ数日めまぐるしい展開になっていて、ここ数日、うちのブログのアクセスも一桁近く違うものになっているのだけれど、民主党にもこんな代議士がいるのだなあと感慨しきり。
僕たちが通っている「あの民主党」と同じ党?で、よく見てみるとすでにこんなものも作られているんだね。

何だ前原さん、民主党だって、やる人はもうしっかりやってるじゃない。ネット時代の議員活動。このあいだの「プラトン」でカリカリしていた身としては、ほんと信じられないよ。同じ政党だろか。ほんとに。

それにしても、ここまでやるか(まぶちすみおの「不易塾」日記 )という驚きも一方にあり、馬淵議員ときっこの関係を見る限り、どっちがどっちに情報を提供しているのか、あるいはどっちも誰かが煽っているだけで、何も情報を提供していないのか、何とも判読しがたい。「相手が誰だかわからないで」共闘しますなどと言う、これも俄かに信じられない楽観性(?)にしても「前人未到の荒野」などという記事のタイトルにしても、もしも互いに裏の無い話であったなら、ちょっとどうよ?これ?と言われるのも逆に無理の無い話。

「果たして、どのような結果になるかはわからない。
が、おそらく憲政史上初めての、「ネット連動型国民運動」で
ある。」
(まぶちすみおの「不易塾」日記・前人未踏の荒野)

って、馬淵議員、明らかに吹き上がりすぎでしょう。

吹き上がるネットの熱など、時が経ち醒めてしまえば、実は路傍の石となる。そうした「荒野」だの「国民運動」だの云々よりも、馬淵さんもヒートしすぎずに冷静にやってほしい。いやもしもあなた方に裏がなければの話だよ。実はあの2人が一番「冷静に」煽っているのかもしれないから。もしもそうだったらごめんなさい。

我らも空前絶後のブログの新時代などと、トサカに熱を吹き上げず、経緯を冷静に見るべきだろう。そんなに簡単に「スーパーな」話は出てこない。

ところで藤田氏の長い長い話の中で、僕が興味深かったのはここ。

「しかし、再現が出来ず、やがてユニオンシステムの技術担当者からプログラムが改ざん(編集)という、余りにも想定外の話が出るのです。この事件の制度上の問題は、確認検査制度ではなく、認定プログラムの改ざんが可能である事実を突き止め全員が驚愕した経緯があります(会議録もあります)。確認検査制度上の問題ではなく、認定制度におけるシステムの不備だったのです。しかし、この事実はずっと伏せられて、12/8の建築センター評定部長のコメント発表を受けて、12/13に国交省はようやく公表します。12/13の朝日新聞朝刊1面。11月11日から1ヶ月も経て、制度上のシステムの不備という問題が明らかになります。」

さらに下記では

ある大手ソフトメーカーも「使い勝手を優先させたのが裏目に出た。建築士が改ざんをするとは思ってもいなかった」と認める。プログラムに国交相認定を与える日本建築センターは「多くのプログラムで書き換えが可能なことは最近、判明した。対応を検討している」と話している。

 国交相認定プログラムを使ったことを示す書類が申請書に添付されていると、検査機関は途中の審査を省略できる。だが、審査を省略すると、書類の数値改ざんに気づくのは困難で、書類がついていない場合でも、数百ページに及ぶ計算書をすべて点検するのは、実務上困難という。 (2005年12月13日 朝日新聞


よくもまあこう、次から次へと問題となるポイントが出てくる奥の深い事件だなあとこのプログラムの一点を見ても思うわけだけれど、要はプログラムがハックされて書き換えられてしまったのか、あるいはハックなんて高等な次元ではなく切り貼りなのかそのへんはわからないけれども、国が認定したプログラムの導き出した結果の真偽という次元にまで、審査機関の審査責任は及ぶのか?というのも藤田氏の言いたいことであり、ここに限って考えれば多少は彼の言うこともわからなくもない。
藤田氏にしてみれば自分以外のいずれかがぐるになって、イーホームズをはめようとしたということと、国交省は「確認検査制度上の問題ではなく、認定制度におけるシステムの不備」の責任をどう思うのかという主張の流れで、このプログラムの件を持ち出しているわけだ。

考えてみれば全てのプログラムは元々ハック可能なものであり、こうした問題が生じる隙は建設業界だけではなく、他の業界にもごまんとあるわけだ。詳しくは無いけれど容易に想像がつくのは、会計士が使う会計審査上のプログラムもそうであろうし、自動車業界にも、医療業界にも類似の「罠」は仕掛けられているように思う。(保険医療におけるレセプトの計算プログラムなんてどうなんだ?大丈夫?)


【補記】

finalventさんとこの、finalventさんとこ経由で知った、ここあたりの2ch情報は興味深いけれども、情報には速度が必要な
一方で、速ければいいというものではなくて、信じるに足ると思わせるだけの説得力も必要なわけであるから、内部告発が既に11月20日ころから書き込まれていたという話を見ても、ふーん、そういうこともあるだろうと思うだけで、きっこの日記の話は、それはまたそれで別だと思うよ。あの人が髪結いの最中にメディアの人間から聞いた情報で書いたなんて僕は信じないし。もともとありえないでしょう。一次情報へのアクセス時に2chを経由したこともありうるし、もともとそこもグルという見方もある。ああ、もう考えると夜も眠れない。(嘘)

【参考記事】
●イーホームズが「きっこの日記」に接触---やはり無視できないサイトなのか

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Comments

昨日馬淵議員とエレベータに乗り合わせて、
ちょっと話したけど、
あの人いたってクールですね。
虎視眈々とターゲットに向き合っているようです。

ただ、憲政史上初の…は事実誤認あり。
同じ民主党の川内博史衆議院議員が、
CDの逆輸入規制をめざした著作権法改正案審議で、
多数のネットワーカーと共闘して、
国会質問や対案づくりを行ったという実績もすでにあります。

今晩は。「内部情報」ありがとうございます。(笑)

>あの人いたってクールですね。
虎視眈々とターゲットに向き合っているようです。

そうですか。それであれば頼もしい限りです。

>同じ民主党の川内博史衆議院議員が、
CDの逆輸入規制をめざした著作権法改正案審議で、

そんなことがあったのですか。それはちょっと知りませんでした。中途半端なところで幕引きをさせないようMr.Nさんも頑張ってください。

「きっこのブログ」に【警告】当ブログ内に掲載されているすべての文章の無断転載、転用を禁止します。すべての文章は日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。と書いてあるが、んなら告訴すればイイジャン。こんなもったいぶった奴、ドンドン無断転載すればいい。

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