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February 03, 2006

訴訟と自殺----引き篭もりよ。君は塔を見ないのか

親愛なる真性引き篭もり氏のエントリー。

「やります!」と言っておいてやらないという、普通は人間の評価というものに対してマイナスに働く振る舞いが(少なくとも本人の脳の中では)プラスに働く極めて珍しいフレーズこそが「自殺」と「訴訟」の2つなのである。(ブログにおいて、訴訟の二文字と自殺の二文字は同質である/真性引き篭もり

いや、今回のエントリーはどうだろう。訴訟も自殺も、出来もしないでいるくせに、そんなネガティブワードを口に出して、ポジティブになろうとしている厨房のことなんざ、天才であるところのあなたは、相手にしないでもいいだろう。

第一、訴訟も自殺もタブーでもなんでもなく、やる奴はやるって。普通にやってるでしょ。
訴えるって書いて訴える奴はいるし、死ぬぞって書いて本当に死んじゃう奴もいる。書いただけで、怪しいネガティブ(ポジティブ)パワーが溢れてるなんていうのは、観念的な厨房で、「天才ではない」無限数の「真性引き篭もり」達であれば、日常的に繰り返していることなのかもしれないが、訴訟や死をも普通に組み込んでいる世界はやはりその外にある。

12月以来我らのリアルで繰り広げられている出来事は、まさにそういう世界ではないのか。訴訟も死もブログで一旦死なずとも満ち溢れているぞ。あの天を頂く塔の周辺で。君は塔を見ないのか。

どうして人は訴訟の二文字をちらつかせるのか。
それは、ブログにおいて敗れ去ったからである。
・・・・・

どうして人は自殺の二文字をちらつかせるのか。
それは、ブログにおいて敗れ去ったからである。

君の如く、ブログスフィアで才を欲しいままにできる者ばかりが、世界の空気を吸っているわけではない。ブログは完全にバーチャルとは言い切れないが、それでも完全なリアルでもない。従ってブログ上の「敗北」があるとすれば、それはバーチャルではないけれど、リアルでもないのであり、実際凡才にとっては、それは敗北ですらなく、敗北の域にも永遠に達することすらできず、その遥か手前で猫の小便のように、くすぶっているだけである。

だが、あなたの言う「訴訟や自殺」はリアルである。猫の小便でも夢精でもない。

引き篭もる天才に死角があるとすれば、その世界が(おそらく)君の体の核付近数十センチの空間で閉じ、観念の世界のみが過大に広がっている、まさにその身体性のアンバランスにある。
君の実在の周辺では君は王であり神であるが、その世界よりひとたび旅立つ者の世界に寄せる「王の眼差し」は、昼の光の中で、あるいは悲しく鈍るのかもしれないのであり、君の実在を、君の観念を遥かに離れて朽ちるかもしれない。

なぜなら君を君の実在に繋ぎ止めているのは君自身であり、
君の観念が君の重い鎖になっているからだ。
その重い鎖を僕は愛するけれど許しもしないだろう。

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