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March 25, 2006

グーグルの「次善の策」----中国市場での長い憂鬱

「約1年間、社内で千人以上が議論した末の結論だ。最も難しい意志決定だっ たが後悔はしていない。中国市民にできる限りの情報を提供するのが次善の策と考えた。中国の法律に従わなければサービスは提供できない。グーグルを上回る 良質なサービスは中国にはない。利益追求目的で中国政府に屈したとの意見は、中国市場が小さく採算に乗らないことを知らない人間の言うことだ。」
(「米グーグルCEOに聞く」2006年3月24日 日経新聞 「中国での(グーグルの)サービスは同国の言論統制に従った。米議会は合衆国憲法に定めた表現の自由に抵触すると批判する」の指摘への回答。)


「…… 世界最大の途上国である中国は、世界の人口の22%を食べさせることに成功している。……中国はこの15年間で大きな進歩を遂げた。この進歩は政治の安 定、社会秩序、経済の発展に表されている。これは容易なことではなかった。……(中国に批判的な国は)10億の人口を持つ国が混乱するのを好むのであろ う。……(しかし)公の秩序を危うくするものは国法によって対処されるのである。……世界(人権)会議の後、他国の国内事項への干渉が止むことを望んだ。 それは会議の精神に全く反するからである。国家主権の尊重は絶対的原則であることを強調したい。」
(1993年にウィーンで開かれた国連の世界人権会議での中国の発言 「グローバル時代のアジアの人権」 堤 功一

「次善の策」が中国を理解するキーワードか。その意味においてはグーグルは中国市場に見事に「適応している」ように見える。問題は「次善の策」の寿命を、この地域でどれほど保たなければならないのかということだろう。

【関連記事】
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Comments

中国での実体は、

1)ネット利用者(主に次世代知識層)の急拡大・ネット技術の発達速度にネット公安人員の質量が追いつかない。
2)フィルターが外国語・異字・当て字に対応し切れていない。
複数のプロ串・専用ブラウザーの利用で、イタチゴッコ。
3)現在のやり方は、引退した保守派長老や保守派メディアからも反発を喰らっている。+ネガティブな外交カードになりつつある事もある。

で、骨抜きになる予感。

むしろ西側の今後の方が気になる。

詳しいですね。このへんの事情。

http://kusanone.exblog.jp/3058998

あたりを今拝見していました。ざっとですが。

ゲ。

関心があるので追いかけながら他人のブログでつらつら止めどもなく並べてるだけで恥ずかしいです。

いや、実際、グーグルなどの検索エンジンにAIの組み合わせで、現在の中国とは比べようもない世界的管理社会の悪夢というのも十分あり得ますからね。

アルカイーダについて調べただけで、機械的に要注意人物にされて銃撃ってのはかなわないですよ。

今朝も朝から仕事なのでそろそろ少し寝ます。お休みなさい。

>いや、実際、グーグルなどの検索エンジンにAIの組み合わせで、現在の中国とは比べようもない世界的管理社会の悪夢というのも十分あり得ますからね。
>アルカイーダについて調べただけで、機械的に要注意人物にされて銃撃ってのはかなわないですよ。

確かに。

中国に協力することでこのあたりの管理技術をグーグルが結果的に磨くことになってしまったら確かに悪夢ですね。米国政府にはいまのところ個人情報提供等については協力しない姿勢のようですが、それもまた中国の件があると、米国側としてはただでは収まらないところでしょうけれどもね。

いや、中国への協力は指定されたキーワードが表示されないようにするというだけで、それ以上にはならんでしょう。
民族資本化したヤフーチャイナはデータも提出してるようですが。
中国政府が自前でヤルというなら別ですが、それでも技術的には世界的脅威にはならない。

グーグルはそれをカウントしたり関連付けて全部記録できるんですよ。
マンパワーは原則不要。
管理技術を磨くも何も既にそういうモノだと思うので、あとはそういう使い方をされるかどうかの問題。

米国が中国のやり方を強く批判するならば、自分はそうしない、と言ってるような事の所作になるけど、そういうのもアリかな?なんて言い出すと、怖いんです。

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