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August 31, 2006

「ことのは」・夏の終わりに

朝から日差しがきついが、気がつけば今日は8月31日だ。夏休みも今日で終わり・・と、東京にいる僕などは連想するが、もともと北の地方ではとっくに学校は始まっているのではないかな。東京でも最近公立の小学校が早めに始まる地域もあり、夏休みの終わりというのが正確にいつを指すのかはわからない。でもまあ、旧例に従えば9月1日はもう夏ではないのだろうな。

というわけで、久しぶりに「ことのは」のことを書く。で、「夏の宿題」だけに縛られると話が端的になるので、ちょっとまだ書いていない最近の話あたりから書くことにする。

7月の終わりに、psycho78氏からメールをもらった。ちょうど、例の誕生日問題の後で、こっちも血が上っていたときでもあり、また届いたメールのトーンが、(漢字交じりとはいえ 笑)まさにさいこたんだったので、コノヤロと思い正直あまりとりあわなかった。ところが、はてなを巻き込んでばたばたしている間に、psycho78がこのメールの内容に結構こだわっているように思えてきた。で、それはあまりはっきりとしたことは書いていなくて、謎掛けのような文章だったんだけれど、どうもある会社の登記を確認しろというようなことではないかと僕は受け取った。で、例の東山出版の会社の登記について、世田谷の法務局に確認に行ったんだが、それは宿題の記事に追記したとおり。

で、どうしようかと迷ったんだが、psycho78ではなく、松永さんに初めてメールを書いた。そこで、登記を確認したということと、それがpsycho78の示唆であると考えていたということ、できればそれを松永さんの方から、いいタイミングで公表されたらいかがかと書いた。もっとも、ことのはのアドレスはすでに使えなくなっていたので、匿名アドレスから宛に書いた。これが彼にちゃんと届いているのかどうか、今でもわからない。入院中であれば尚のこと。1ケ月ほど待ったが返事がないので、宿題の隅に追記した。ここまではおおむね書いたような気もする。

そして、健康のこと、文筆活動の再開を願っていること、復帰を願っているがこれ以上押し付けがましいことは言わないので、今後は松永さんは松永さんの時間軸で動いてほしいことを書き添えた。それ以降、自分としては沈黙を続けている松永さんが、いつか自分から言葉を発しない限り、むやみな言及をすることは、控えようと思っている。これが実際のところであるし、彼にこう伝えたことは自分にとってある節目だったように思っている。psycho78が松永さんであるかどうか、それも今は僕はどうでもいいことのように思っている。

思えば「ことのは」の問題が、これほど長引くとは夢にも思わなかった。あの「Flash」が出たときの泉さんとのやり取りなどはもう何度も書いたが、せいぜい1ケ月もあれば、すでにアレフを脱会しているはずの松永さんの名誉も、悪意なく彼を懇談会に呼んだ泉さんの名誉も回復されると考えていた。彼らに言葉を発してもらえれば、もう少し、ほんの少しでもいいからもう少し言葉を発してもらえれば、という気持ちが高じ、彼らの煮え切れない(と思えた)態度に苛立ち、時に僕の言辞は確かにエスカレートした。不要なことも多く口にしたと思う。見通しは確かに甘かった。そのことに途中で気がついた。

「umeさんという名前で表象される人物」が全く存在していないなどとは、考えたことがないし、かつての泉さんのサイトを見ても、その後の彼女の口ぶりを見ても、その呼称に近い名前の人物が存在していないなどと思ったことはない。トリルさんがまさか幽霊を相手にしているとも思えない。ただ、僕は「umeさん」という名前の人物に起きたとされる一連の出来事が、本当に言われているところの「umeさん」の身の上に起きたのか、それとも起きていなかったのか、その一貫性が確認できないと思っているということであり、その考えは今でも変わっていない。「実在を確認していない」という表現は、「言われているような出来事が実際に発生した人物の存在」を確認しているわけではないということである。もとより、finalvent氏も今日言及しているが、umeさんに退職に追い込まれたという事実があるかないかも、「ことのは」全体からすれば本論ではないだろう。だが万一そうした事実があれば、自分も含めて彼の名誉回復に協力すべきであろうし、不当な解雇を行った会社は批判されて然るべきであると思うが、残念ながらその事実に関する確認はトリルさんの努力によってもできないようである。umeさんにしてもこれ以上このことを、長引かせたくないという意志であることは理解できるし、もとよりumeさんを糾弾する意図はない。あったことはあったこと、なかったことはなかったこと、それがはっきりすることが、出発点だと思ったのでこだわったのだが、この結果に関しては信頼関係を作れなかった自分にも非はあるだろうと思っている。深刻な被害が「umeさん」に生じていなかったことを、むしろ今は信じたいと思う。

僕は全般的に、泉さんとumeさんに関しては、直面している問題に関して、自力で解決ができるだろうと思っていた。umeさんは正直に話せばいいし、泉さんはジャーナリストとして真実を伝えればいい。仮に報道機関企画に、松永さんの助けが「多少」あったとしても、それが由々しきことであるわけはない。ただ、その「度合い」を明らかにすることから、やはりすべてが始まると考えた。話が終われば、援護もできる。話が終わらないうちは援護もできないと思った。

しかし松永さんに関しては泉さんやumeさんとはちょっと違う。松永さんに関しては僕は、本人の力だけではどうにもならないレベルなのではないかと思った。実際彼は健康を害していたし、仕事も次々と失いつつあった。入院直前の精神状態は相当悪かった。ほってはおけないと思った。
前半は松永さんの尻をたたいてでも、とにかく事実を吐き出してさえくれれば、今度は後半はこちらが譲歩していく番だと思っていた。つまりそのときにはこちらの事実誤認も明らかになるだろうから、ひとつひとつ確認しながらこちらの「思い違い」を訂正し、謝罪をするつもりだった。そのプロセスこそが、松永英明復帰のためになると僕は信じた。ご承知のとおり、この目算もこれまでのところ外れている。脱会に関しても予想外の事態もあった。およそ、人は人を助けることなどできないのかもしれないし、そうした「傲慢さ」や「思い込み」がかえって本人を追い詰めたかもしれない。それは松永さんへの手紙でも書いた。

松永さんや泉さんを取り巻いているのが、正しくデジャ研の人たちであるという見方も、また一面的であるだろうと思う。それはいつの間にか自分たちが「連邦軍」などと呼ばれてはやし立てられたことと、おそらく鏡のような相似形であるだろうから。そうした人たちとの歩み寄りが今日まで1人としてできていないことも、また残念なことだと思う。(まあ、まだあきらめる必要はないとは思うが。)表に出ないところでは幾たびかそうしたリーチもされていたが、成果が出ていないというところだろうか。

「ことのは」はいつの間にかBigBangが先頭に立って「追求している」ということになった。その過程で先に書いたように、僕は言辞がしばしばエスカレートし、ずいぶんコアな話も書いた。また意を近くした人たちとの間の関係も、言及された。一方でGripBlogは事実上立ち行かなくなり、「ことのは」も更新されなくなった。互いの心に深い不信感も作った。

「ことのは」問題に、実際の真実というのが、どこにあるのかはわからないが、もしも自分のとってきた行動と、「真実」との間に余りにも著しい落差があることがわかれば、そのときは僕は自分の行動に見合った責任をとるべきだろう。というか、それは僕に限らず、おおよそ人は当然そういうものであると思う。が、現実は、今日現在こういう状態である。その遥か遠くでとどまって8月31日を迎えている。その僕の目算の甘さや滑稽さを笑う人がいれば、笑えばいいと思う。

最近になって、松永さんがまだ入院している、あるいは再入院しているという話が出ている。見舞いに行けという人もいる。正直、思わなかったことはない。会って顔を見て話せばわかることもあるだろう。心配でもある。だが、今彼が僕の顔を見たいとはとても思えないし、病室まで「検証に」押しかけるなどということは、僕は到底できない。御堂岡氏の話によれば、取材のためかどうかはわからないが、関係した雑誌記者の皆さんが交互に訪問しているという。それが事実であれば、皮肉で言うわけではないが「プロは違う」なと思う。「他意はない」とことわって、病室まで行ったとしても、彼はそれを信じないだろうし誰もそう思わないだろう。で、それも当然だと思うので、やはり行かないことにする。退院された後で、そうした機会があればと今は願う。

「夏の宿題」のネーミングは、ちょっとした洒落のつもりもあり、「まあ、あんまり肩に力をいれず、自分たちのペースで少しでもやろうよ」というつもりだったのだが、予想外に各所に記憶されることになった。もとより、夏が終われば何かが終わるわけでもないし、何かがうやむやになるわけでもない。僕のこの文章も不十分な箇所だらけだろう。だが、本当にこの問題に関しては、書きすぎたし、言い過ぎたと思っている。今後は、明確に新たな事実が出ない限りは、僕は「ことのは」に関する新しいエントリーはあげないと思う。もちろんこれは何かを終わりにするという意味ではない。コメント欄は空けておくし、コメントもする。事実が明らかになった場合の記事の加筆や修正は続けていく。自分にできることは続ける。

最後になるが、以前ちょっと「月面」に書いたが、ジャーナリストの江川詔子さんは、誇るべき僕の旧友である。そして、彼女がまだ坂本弁護士の事件に直面する遥か以前に、この世界に受け入れられなくて苦闘されていたことも存じ上げている。僕は、あの坂本事件を機に彼女の人生が変わり、彼女の周囲のあらゆる人たちの態度が激変する様子を複雑な思いで見てきた。一家が全滅した坂本事件の楔は言うまでもなく、たとえようもなく重い。
こんなことはご本人にも面と向かって言ったことがないが、僕は彼女の今日の成功の過程で、あの一家の全滅という忘れられない出来事=影があることをどうしても忘れられないできた。一方、江川さん自身、自宅で襲われるなど命の危険にもさらされてきた。僕がオウムの問題に対するとき、彼女の存在なしには何も発想できなかったのは確かである。(ただし、僕の「ことのは」に関する活動と彼女とは一切何の関係もないのでそれはご承知願いたい

最近になって、松本智津夫の四女の後見人を彼女が引き受けるというニュースに接した。並大抵の覚悟ではないと思う。テレビのニュースに映った記者会見の彼女の表情は、もはや僕が知っている若き時の彼女ではなく、ただならぬ強い表情をしていた。

見たこともない彼女の強い表情を見て、あらためてこの数ヶ月の自分の未熟と不遜に思いを抱いた。

#なお、psyco78氏に関する記事「あなたのために祈る 」を削除する。コメントも含めてとなるので関係者には申し訳ないが、意を汲んでご理解いただきたい。

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Comments

す、すごい・・・

失礼ながら正直
こんなに冷静にご自分を振り返ることのできる方だとは思っていませんでした。

過ちとすらいえない程度の、
若干の行き過ぎを自ら認めるのには
相当な勇気が必要かと存じます。

このエントリは見事だと思います。

松永にもわかってほしいですよね。
彼を簡単に信じることはできないけれど
信じたいと思っている人もいることを。

ところで江川紹子さんのお知り合いなんですね。
そいや学部一緒ですもんね。
四女いわく、
「父親が殺した以上の命を救いたい」ですっけ。
あの陰惨な事件のなかからようやく希望が持てるものが
育ちつつあるのを感じます。


>>ねむさん

今晩は。ねむさんにこう書かれると、遠まわしの皮肉ではないかと隅々まで目を凝らしてしまうのですが・・・・。苦笑。

私の記事はともかく

>あの陰惨な事件のなかからようやく希望が持てるものが
育ちつつあるのを感じます。

には全く同意です。

私もね、以前から言ってたように「総括」をね、弁当さんのテキスト構造を参考に一応既に書き終えては居るんだけど、流れに竿刺す感じが嫌で、様子を見てるの。
状況次第では、お蔵入りでも良いかなと。

「騒動や問題」自体からは撤収するんだけど、なんでかumeさんとは連絡途切れてなかった(少驚)
彼は未だ何かを期待してるのだろうか?

「トリル最低」はね、裁定を下すだけの確認できる事実が何も手に入らなかったから、他人の判断に影響出るほどの裁定は現在の私には下せない。

最後の方はダレ気味だったけど、ギリギリ取引も無視された。
もうハモの季節も過ぎ去っちゃったよ。

私はギャラリーの皆さんよりはデティール詳細な蜃気楼を持っているけど、元もと口外無用の電話から立ち上ったデティールだから本質的に万人と共有する事はできないと思う。
所詮今のままでは蜃気楼だしね。

umeさんルートからの解明は、umeさん自身が「会社」との取り決めを反古にして、法務からの訴訟リスクを負う覚悟がなければ不可能のように感じた。
これは、当初の黒さんBBさんへの訴訟仄めかしにも言えることだと私は思う。

泉さんに関して言えば、変心してグリップを再開するような事があるなら、それなりにちゃんとした説明がないと無理だと思うから、その辺期待してる。
何か協力できる事があれば内密にでも(笑)声を掛けてくれればいいと思う。

以下想像。

「ことのは」やキッコは元もと関心外の事だったのだけど、安部政権では多分インテリジェンス組織の立ち上げが始動するだろうし、公安閥としては、仲介・助言者として河上イチローの経験と人脈は、彼になにがしら恩を売っておいて有益ではないかと思う。
でも組織としてのオウムから抜けるのは絶対条件だろう。
夢に麻原が出てくるぐらいの生理現象は仕方なかんべ。
辞めた会社や別れた恋人の夢は結構長い間見るモノよ。
彼のアングラコミニティーコーディネイターとしての広範囲なタレント性は、多分他に交換が効かない程じゃないかと思う。
うーん、流石ゲッベルス(何のこっちゃ笑)
ある程度無害化したら、犬としてではなく一事業者として今後は安保・国益のために一肌脱いで欲しい。
表の顔・松永英明「糸井重里化」路線のダブルネームも良いんじゃない?


総括は別に360度でちゃんと用意してるけど、状況次第で出さないから、取り敢えずこれで勘弁して。

BBさんが代表して質問する分には、この場所この機会になるべく答えるよ。
BBさん自身・またはその他の面々について、私がどう思っているかとかもね。
何ならメールしてくれても良い。
他の人の質問には答えないのでBBさんに一旦委託してね。

混ぜっ返す気はないから、皆さん、やり過ぎなチャチャ入れ勘弁してね。
このエントリー内が荒れるようなら来ないから。
じゃ、BBさんよろしく。

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