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December 16, 2007

王様の耳がロバの耳であるなら

はてな界隈で話題になっているなら、最近は、かえってなるべくコメントしないようにしているのだけれど。

ドリコム退職にあたり-宮崎謙介⇒加藤謙介(@ドリコム)の誰にも見せないつもりの日記

「王様の耳はロバの耳」とブログで言うなかれ(404 Blog Not Found)

ちょっとへえな話。(finalventの日記)


退職後に自分の所属している会社のことを悪く言わないのは不文律であり、ましてやブログで言うべきことか、自分は何をしてきたのかと問うのが弾さんのエントリー。立派に普通に仕事をしてきた、年相応の人間であれば誰でも思うことであり、それについては異議はないが、この件で思ったことが3つばかり。気になるから書いておく。

まず申し訳ないが、弾さんのエントリーを読んで、どうしてもライブドアの件が重なって頭をよぎってしまったことがひとつ。いや、批判じゃないですよ。批判じゃないですが、そうか、そうした「仁義」をおそらく弾さんはあの時も守り通したのかと私は思った。これが1つ。

もう1つは、最初のから続く話なのだけど、ここでヤクザと比べてしまっちゃダメでしょということ(苦笑)。何も「礼儀正しいヤクザ」である必要はないのだし、ヤクザの仁義と比べるなら、通常の企業の退社後の守秘義務の遵守などをベースに語れば済むだろう。
という流れで考えても、件の加藤氏は、何も守秘義務違反に触れるような、重大な情報の暴露を行ったわけではない。単にもとの会社の経営者への愚痴を、抽象的ないい口で書いただけ。この行為は確かに幼いかもしれないが、関八州にお触れが飛び交うような話ではないし、これも駄目だというなら、内部告発はそもそもされなくなる。

3つ目はつまらない話で、急速に成長を果たし上場を行った企業であれば、ごろごろしている話をたまたまブログに書いた人が1人いただけの話と思えること。この後、finalvent氏がほのめかすようなところにつながる話が出てくれば別だけれど、そうした重大性が加藤氏のブログから今後出てくる気配もない。

個人的にはドリコムという会社自体にあまり関心がないので、これ以上は言及しないけど。
要は大人として加藤氏が責任をとればいい話で、粉骨砕身尽くした会社のトップに関して、ここまで言うからには、ある程度の覚悟をもってしたことだろう。その結果生じるすべてを自分で引き受けて、これから生きていけばいいのだろう。

自分の所属する、あるいは所属した組織を悪く言わないというのは、時と場合による。同属意識で際限のない隠蔽がされるよりは、まだ救いかもしれないし、おそらくこうした精神をこそ求める組織も、まだあるだろうと思いたい。

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