呪詛の言葉を吐き合うよりも
正直なところ電力供給の30%を占める原発が事故以来1年余りで稼動ゼロになるとは思わなかった。政府は脱原発を宣言しスケジュールを決め、最低限度の稼動は不可欠だと国民を説得し、その最小数にはあらゆる観点でも最高水準の安全策を講じ、5-10年で自然エネルギーに移行するのだろうと考えていた。それが現実的なラインだろうと。
まさか路線変更も宣言できず、安全策の徹底もできず、需給のリアルも公表できず、デタラメで脅迫的な電力不足論で、ズルズルと最悪の形で稼動ゼロに追い込まれるとは。予想外であり自業自得の結果だ。
けれど不思議なことにこの国のエネルギーは原発ゼロで動いている。まかり間違って再稼動してもせいぜい数基以上の稼動合理性はどう考えても作れないし、こうなると一基動かしても政変だろう。その意味では勝負はついているのであり、楽観は禁物だが悲観に陥る必要もないと思っている。
むしろ呪詛の言葉を吐き合う状況を一刻も早く終えて、今後について力を集中しなければならない。それに皆、異議はないだろうと思う。政治への無関心だとかそういう甘いことを言っていられる状況ではなくなった。
これをもって奇貨とすべきだろうと思う。
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