匂い
三十代の余生-傘をひらいて、空を
この世界には、死のイメージがつきまとって去らない人というのがいる。その微かな匂いに気がつくのは、同じ匂いを持った者同士だけなのだと考えることがある。
このことに関して今の人生が充実しているとか、いないとか、そういうこともあまり関係がないように思う。この死の匂いは人生が始まったばかりの時に形成され、その匂いは容易なことではその人を離れることがない。
現世の暮らしの幸福や不幸は、その人生の最初の頃に植えつけられた死生観に比べれば、いかにも虚しくはかない。
このブログを読むといつも感じることである。
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