その人を飢えさせてはならない
この人を飢えさせていては絶対にだめですよ皆さん。と言われて深く同意する。なんとかしなけれゃだめだと思う。圧倒的な才能。今日ここに来ている人たちが頷く。みんなそんなことはわかっている。
そうだ。だからこんなむくつけきオジさんの追っかけを俺が長年やっているのだから。そうなんだ。才能に惚れているのだよ。すとんと言葉にしてもらった。
この人が食べられないなんてあり得ない。俺が飢えてもこの人は飢えてはならない。
でもその人を使って金を稼ぐ方法なんて一つも思いつかない。その人の書くものが今後爆発的に売れる未来も申し訳ないけれど想像がつかない。この人とつきあってもきっと金になど全くならない。儲からない。
けれどそれがなんだというんだ。
この世には金になどならない、できない圧倒的な才能というものがあるのだ。これを芸術というのかな。元来文化というのは本来そういうもので、金に換え易い文化ばかりがもてはやされるのはどういうことだ。だからあの人が飢えるのだ。
自分は儲けたり倒れたりの垂れたりするだろうけれど、文化として保全する意味など全くゼロだ。こういう人間は好きにの垂れても誰も悔いる必要はない。保全する文化的価値は全くない。
けれど彼を飢えさせては絶対にだめだ。ならどうすればいいのか。うだるほど金があればパトロンになるのかな。そんな金はないし、そんなことはきっとその人は望むまい。
とオロオロいつも追っかけているわけだ。まるでストーカーだ。
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