1人ひとりの顔-「ヒューマン・フロー 大地漂流」
アイウェイウェイの 「ヒューマン・フロー 大地漂流」 を観てきた。
ボートから降りてくる一人ひとりの、疲弊し果てた難民の顔。一人ひとりの顔をこんなにじっと見たことはなかった。ポタポタと落ちる水滴。めくれ上がった子供の背中。尊厳という言葉。
一度難民になると世界平均でそこを脱するには26年の年月がかかるという。迫害と弾圧が荒れ狂う中で、世界の各所で必死に彼らを助けている人々もいる。もしも自分がそこにいて、一度彼らの世界を覗き込んだらこちらの世界には二度と戻ってこられない気がする。
第二次世界大戦以来の大規模民族移動。人間の生物としての大転換期であり大移動の時期なのかもしれない。その中で倒れる大量の人たち。
-
« 家へ帰ろう-現在進行形の責任について | Main | 「子供は親のそばで育つのが一番」ではない- 最優先されるのは個人の人権か家族の呪縛か »
The comments to this entry are closed.
« 家へ帰ろう-現在進行形の責任について | Main | 「子供は親のそばで育つのが一番」ではない- 最優先されるのは個人の人権か家族の呪縛か »
Comments