アウンサンスーチーの帰還・ビルマは動き始めるか
ぎりぎりまでどうなるかとハラハラさせたが、自宅軟禁が切れる13日(土)の夕方、アウンサンスーチー氏はついに解放された。当初は無条件解放をめぐって、居住をヤンゴン市内に限るとか、国内旅行の制限など条件を軍政が主張しているのではないかとも言われたが、実際には無条件という形だったようだ。実際スーチー氏は14日には30カ国の外交官と面談し、集まったおよそ5000人の支持者に向かって演説を行った。演説の音声はDemocratic Voice of Burmaによって中継された。
一時は健康問題も深刻にささやかれていたので心配したが氏の声は非常に力強いものだった。さすがに肉声が響いてきたときには胸に迫るものがあった。
2007年に彼女の長い友人である宮下夏生さんの話を聞き半生をまとめたとき(「アウン・サン・スーチーという意志」)から、この人の肉声はもう聞くことができないかもしれないと想像することは自分にとって非常に精神的につらいものがあったからだ。
それが(全く理解出来ないビルマ語であるとはいえ)スーチーその人がライブで民衆の前で自由にしゃべっているのだから。
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